部下をいざという時に取り乱さない優秀な人にする為には
仕事が早い人は数多く存在します。
その中で、特に優秀な人の特徴の一つとして、
「いざという時に取り乱さない」
というものがあります。
感情のコントロールが出来るということですね。
今回は、いざという時に取り乱さないようにする為の育成ポイントを学んでいきましょう。
いざという時に取り乱さないようにするには
ポイントは、
・逆境体験を細かく積ませる
・人それぞれの限界を見抜く
・ライバルを用意して競わせる
・想定問答を行う
・柔軟な考え方のサンプルを提供する
です。
逆境体験を細かく積ませる
耐性は経験から作られます。
知識だけでは追い込まれた時の思考や行動は鍛えられません。
優秀な人を育てられる人はこのことを良く知っています。
辛い経験をさせることが可哀想だといって自分がフォローをしてしまう人は最終的に人を潰します。
昔から言われている、「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教える」という名言もある通り、結果を与えるのではなく、必要なプロセスを教え、経験させることが一番重要なのです。
ワンマン社長や怖い上司の下に優秀な人が育っていることがあるけど、こういった逆境体験を沢山しているということね。
本人は人を育てるという意識よりも、単純に求めるレベルが高いってパターンが多いですけどねぇ。
人それぞれの限界を見抜く
一つ目のポイントはオラオラ系の上司などは意図せずやっていたりもしますが、あわせて必要な要素がこの「限界を見抜く」というものです。
逆境体験を与えることは必要ですが、加減を間違えるとパワハラやイジメにも繋がることがあります。
また、人それぞれの限界というものにも、いくつか種類があります。
・タスクの量に対する限界
・タスクの難易度に対する限界
・交渉や対人関係の難易度に対する限界
など
これらの種類とその人の特性を鑑み、境界線以内のギリギリを見極めて試練を与えるのです。
気を付けないといけないのは、一見明るく前向きな子でも、自分の限界がわからずにいきなり潰れてしまうこともあるのよね
ライバルを用意して競わせる
よきライバルを持ち、競わせることも重要です。
逆境に置かれた時のライバルを見ることで、
長所は吸収する材料に、短所は反面教師にする材料にします。
また、ライバルがいると逆境に置かれた際にも簡単には取り乱せないという心理的な効果も発揮する場合がありますね。
私も優秀に育てたい部下が複数いるけど、1人が逆境に置かれる時に別の子を呼んだりするわ。
ライバルを教師か反面教師にするんですねぇ
それもそうだけど、ライバルに見られている方が想像以上に頑張るのよねぇ
想定問答を行う
いざという時の場面はいくつか存在しますが、想定してロールプレイすることはある程度可能です。
例えば、異常事態が想定できているのか、その時にどう動くのかを質問したり、
厳しいレビューや取引先との交渉を仮定した問答をしてみることで、どこまでそういった事態に想定しているかがわかりますし、それを考えさせることが出来るのです。
そして、これを繰り返すことである程度の度胸を付けることも出来ますね。
私は取引先やお客様に厳しいことを言われた時に部下がテンパらないように、私が一番厳しいことをいうようにしているわ。
そういう考えの経営者や上司って多そうですねぇ。
柔軟な考え方のサンプルを提供する
逆境やいざという時は、当初の想定外の状態という場面が多いのです。
こういった場合の対応策としては、既存の枠組みを超えた柔軟な考え方や発想が必要なのです。
引き出しの多さは対応力の強化に直結しますから、上司は部下を育てる際に、そういったいくつかの考え方をサンプルとして提供します。
特にそのもの自体に関係がなくても、経験や知恵は応用が可能だから、沢山の考え方は共有しておくべきね。
なるほどですねぇ
私の場合、なんだかんだ殆どお金で解決した。とかなんだけどね。
応用が効くといえば聞こえがいいですが、柔軟な発想では無いですよそれ!
取り乱した経験も成長の材料になる
取り乱した経験のない優秀な人は存在しません。
成功体験も成長をする上で非常に重要ですが、強烈な失敗体験=取り乱した経験も大きな成長を促すキッカケになります。
上司は、部下を安全な場所にいさせ続けるのではなく、自分自身で生々しい成功や失敗体験を繰り返すようにアサインやフォローをしていく必要があります。
会社がつぶれるような失敗はさせられないけど、ある程度の失敗は想定しておく必要はあるわよ。
でも実際に損失が出るって厳しいですよね。
それでもその子が数年後にもっと大きな利益をもたらしてくれると思えば、安いものよ。
男前ですねぇ
最近はヘタな男より女の方が度胸あるわよ!
いざという時こそ取り乱さない人が必要
逆境に置かれた時こそ、その人の底力や胆力が試されます。
これらは、言葉だけ聞くと先天的に与えられるようなものに聞こえてしまいますが、努力次第で鍛えられるものなのです。
そして、いざという時こそ発揮できる力を持っている人に、最重要な仕事は任さるのです。
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