メンバーをダイバーシティ化してチームを強くせよ

仕事術
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メンバーをダイバーシティ化してチームを強くせよ

一つの色に染まっているチームは弱い

ある強烈なリーダーのもと、意思が統一されたチームと聞くとどういったイメージを持つでしょうか。一枚岩となって強いイメージがあると思います。が、実際は脆弱なチームであることが多いのです。何百年も前から戦、戦争の中でも大将首ひとつ取られると兵士たちは逃亡するか、跡継ぎか勝者と主従関係を結びなおしていました。現代国家の軍隊と異なり大名と領主や武士らの主従関係で成り立っていたからですね。

次は、ダイバーシティとイノベーションの関係性の研究結果をみてみましょう。

イノベーションとダイバーシティ(多様性)の関係性

下の図は、ミュンヘン工科大学とボストン コンサルティング グループが2016年に調査したもので、縦軸は直近3年間の収入に占める新商品・サービスの割合で横軸はBlau indexという、ダイバーシティ(多様性)を数値化したものだ。

© 2017 by The Boston Consulting Group,Inc. All Rights Reserved.

つまり、多様性があるほど、新商品やサービスの収入が大きいという関係性があるのです。

データの側面で、ダイバーシティがチーム力に寄与していることがわかりました。

身近な仕事や共同作業の場面ではどうでしょうか。

議論を活性化させるのはさまざまな多様性

新しいスイーツを開発する会議をしてみましょう。

銀七先生

今日は新発売するスイーツを決める会議をしましょう。私はコーヒーを使ったケーキがいいですね。

 

 

銀七先生

いいですね、私もあなたのコピーみたいなものですからそれがいいと思ってました。ちなみに授業中に飲み物を飲んではいけないというルールが学校にあるんですが、バカチンですねホント。

 

 

銀七先生

他に意見がある人いますか?

 

銀七先生

・・・。コーヒーを使ったケーキがいいですね(再)

 

銀七先生

いいですね。じゃあそうしましょう。

 

なんとも悲しい会議になりました。こういったチームはモノカルチャーと言われるのですが、組織が一つのカラーに染まり、異論も新しい視点の意見も出ず、議論が活性化されないのです。

では、多様性がある会議にしてみましょう。

 

銀七先生

今日は新発売するスイーツを決める会議をしましょう。私はコーヒーを使ったケーキがいいですね。

 

 

 

マダム多加子

コーヒーもいいですけど、全然パンチが足りないですわ。それならコピ・ルアクを使うくらいのインパクトが欲しいですわね!

 

 

銀七先生

コピ・ルアク?

 

 

マダム多加子

コーヒー豆を食べさせたジャコウネコのウンチですわよ

 

 

銀七先生

猫のウンチ!!ほ、他に意見がある方は?

 

フラン健

データ面も参考にしたいですね。統計上、まだパンケーキの人気は根強いですね。

 

銀七先生

確かにデータ面も大事な要素ですね!

 

 

セロミ

やっぱり女子的には最近はSNSとの親和性もスイーツには必要だと思ってます!インスタやTikTok映えする可愛い見栄えのスイーツがいいですね。

 

銀七先生

いいですね。それはぜひ盛り込みましょう。

 

マダム多加子

もう全部の要素まぜちゃいなさいよ。

 

銀七先生

なるほど、カラフルで可愛い色に染めたパンケーキを食べさせたジャコウネコのウンチを直にいっちゃう!って感じですかね。経営陣に打診してみましょう。

 

おそらくこの提案は通りそうにないですが、多様性があると、既存の考え方に囚われず、異質な考え方を取り込むことになり、健康的な対立を起こすことでイノベーションが生まれるということですね。

 

ダイバーシティ、すぐに出来ること

ダイバーシティと聞いても、「国籍の違う人なんて組織にあんまりいないし…」と思う人もいるかと思います。でも、多様性は性別や年齢、育った環境などもそうですが、今までやってきた業務の内容など、色々な要素があるので、例えば商品開発会議に人事部門の新人や経理部門のベテランなど、自身が調整できる範囲から初めてみるのも良いですね。

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