渋沢栄一さんとは?経歴と押さえておくべき名言5選
渋沢栄一さんという方をご存知でしょうか?
最近、新紙幣の一万円札に選ばれたということで知名度もグッとあがりましたね。
今回はこの方の主な経歴と、数々の名言の中でも押さえておきたい珠玉の5つを紹介していきたいと思います。
渋沢栄一さんの経歴
概要
渋沢 栄一(しぶさわ えいいち、1840年3月16日 – 1931年11月11日
日本の実業家、慈善家。
江戸時代末期に農民から武士に取り立てられ、明治政府では大蔵少輔事務取扱となり、大蔵大輔・井上馨の下で財政政策を行った。
退官後は実業家に転じ、第一国立銀行や理化学研究所、東京証券取引所といった多種多様な企業の設立・経営に関わる。
二松學舍第3代舎長(現在の二松学舎大学)を務めた他、商法講習所(現在の一橋大学)、大倉商業学校(現在の東京経済大学)の設立にも尽力。
それらの功績を元に「日本資本主義の父」と称される。
また、論語を通じた経営哲学でも広く知られている。
2024年より新紙幣一万円札の顔となる。
主な著書
- 『渋沢栄一全集』(全6巻) 平凡社、1930年
- 『青淵百話』 同文舘、1931年
- 『雨夜譚 渋沢栄一自伝』(長幸男校注、岩波文庫、1984年)
- 『論語と算盤』(梶山彬編) 国書刊行会、1985年/角川ソフィア文庫、2008年 ほか再刊
- 『論語講義』(講談社学術文庫(全7巻)、1977年)
- 『渋沢百訓 論語・人生・経営』 角川ソフィア文庫、2010年
論語と算盤:「良い人格を形成する為に論語を理解する」、「利益を追求する資本主義」という2点について解説を行っている書籍。渋沢栄一さんの伝えたいことがギュッと凝縮されており、オススメ!
オススメの名言5選
渋沢栄一さんの数多くの名言の中から、オススメの5つを紹介していきます。
悪いことの習慣を多く持つ者は悪人となり、良いことの習慣を多くつけている者は善人となる。
「習慣」の重要性を説いています。
一つ一つが小さなものでも、積み重ねのパワーは絶大なものがあります。
古代ギリシャの哲学者、アリストテレスの主張を解釈した書籍の中でも、
We are what we repeatedly do. Excellence, then, is not an act, but a habit.
人は繰り返し行うことの集大成である。その為、優秀さとはただ一度の行為でなく、習慣なのである。
国や時代を超えた価値観なんですね!
信用はそれが大きければ大きいほど、大いなる資本を活用することができる。 世に立ち、大いに活動せんとする人は、資本を造るよりも、まず信用の厚い人たるべく心掛けなくてはならない。
「これからは信用の時代である」
と、いくつかの著名人がメディアで発言しているのを見かけるが、資本主義の父と呼ばれている渋沢栄一もこの頃から、
「資本を造る<<<信用を造る」
ということを説いている。
流行り言葉も、本質的なものはグルグルとまわっているってことだね。
死ぬときに残す教訓が大事なのではなく、生きている時の行動が大事なのだ。
今を生きることの大切さを説いています。
多くの人は、
「過去の原因があって、今の結果がある。」
というビューで人生を見ていることが多いですが、
「過去の原因があって、今の結果があり、同時に今が未来の結果の原因なのだ。」
ということを忘れずに行動したいですね。
仏教の教えの中の「因果応報」が、まさにこれを意味しているんだ。
真似をするときには、その形ではなく、その心を真似するのがよい。
何事も、成長する為の一歩は徹底的に真似をしてみる。という事から始まると言えます。
そして、それを繰り返して道を究めていくなかで、外形的な真似ではなく、思想や心を真似することで、自分の色が出てくるということを伝えているのです。
盗作と模倣の違いは、ここにあるんだと思うよ。
どんなに勉強し、勤勉であっても、上手くいかないこともある。これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。
正しい努力をしても、結果が出ないことはあります。
努力の量が足りないという場合もありますが、「機が熟していない」という考え方も出来るのです。
事業やビジネスにおいても、「早すぎて成功しない」ということが現実い起こり得ます。
努力を続ける上でのモチベーションを保つ意味でも、この言葉を咀嚼して、自分を鼓舞し続けたいですね。
これも、今は未来の結果の原因である。と思い、信じて正しいと思う行動に継続や習慣化につなげたいですね。
論語を学ぶ人は渋沢栄一も学ぼう
今回は渋沢栄一さんの紹介をしました。
名言を読むとわかる通り、論語の吸収すべき部分を仕事や日常生活に応用して成功している人と言えます。
論語を学ぶ人は是非、渋沢栄一さんの書籍や言葉に触れてみて下さい。
コメント