初対面の人に印象を残す自己紹介とは
殆どの人は初対面で記憶に残らない
日々、仕事をする上で新しく出会う人と挨拶をし、自己紹介をすることがあると思います。
しかし、多くの人と出会う中で、印象に残っている人は殆どいません。
企業の経営者や幹部など、役職が上になればなるほどその機会や回数は多くなりますし、逆に相手からすると重要な初対面なので何とか自分の事を知ってもらおうと長く説明をしがちです。
しかし、そうすればするほど印象に残り辛くなってしまいますし、逆に残ったとしても決していい印象で無いことが多いです。
今回は、短い時間の中で好印象かつ相手の記憶に残る自己紹介のポイントを説明していきたいと思います。
印象に残る自己紹介
相手の身近な人との繋がりを伝える
本当に印象や記憶を残したい場合、これはとても印象に残りやすいです。
例えば、初対面の人に
「実は○○さんのお母さんと先週お会いしたんですよ!」
と言われたらどうでしょうか。ゼッタイ憶えてしまいますよね。
その人のより身近であればある人ほど印象に残りますし、逆にそこで関係性がわからなければ、その疑問を解決したいという気持ちも芽生え、記憶に定着してしまいます。
注意点は、その身近な人と良好な関係を築いておく必要があることです。
ただ会っていたとしても、その人から悪印象を持たれていた場合、その人づてにそれが伝わってしまい、余計にレバレッジがかかって悪い印象になってしまいかねません。
でも、そんな都合よく相手の身近な人と知り合いだなんてありえなくないですか?
関係を事前に作るんだよ。
え?
本気で印象に残したかったらそれくらいしなきゃ。
ちゃんと辿ればゼッタイ会えるって。
そういうもんなんですかね。
六次の隔たりっていって、知り合いを6人辿れば世界中の人に巡り合えるって理論があるんだ。
六次の隔たり(ろくじのへだたり、Six Degrees of Separation)とは、全ての人や物事は6ステップ以内で繋がっていて、友達の友達…を介して世界中の人々と間接的な知り合いになることができる、という仮説。多くの人数からなる世界が比較的少ない人数を介して繋がるスモール・ワールド現象の一例とされる。SNSに代表されるいくつかのネットワークサービスはこの仮説が下地になっている。
出典:wikipedia
相手の課題を解決する内容を添える
一番難しいですが、フックがかかった時に一番効果的なものがこれです。
多くの自己紹介を受ける人からすると、数多くの提案は意味のない自己中心的なものばかりで辟易としています。
そんな中で、自分が解決したいと思っている内容を解決すると一言紹介されたら、話を聞いてみたくなりますよね。
難しいのは、「相手が何を課題だと感じているのか」「相手が感じている課題は、今解決したい内容なのか」に当てはまるかどうかが重要です。
これも難しくないですか?何を課題に感じているかなんて。
そうだよ。だからこそ効果があると思わない?
その考えはたしかにそうですけど。
逆にいうと、それがわかっちゃえば初対面で印象を残すだけであればイージーゲームになるということだね。
なるほど。
数字に関わる内容を織り込む
これも意外と記憶に残る可能性が高いです。
経営者や幹部は数字に強い人が多く、数字に敏感である場合が多い為、この手法が使えます。
例えば
「〇〇さんの会社の事務処理の中5%以上の工数を交通費精算に使っていたら、それは改善出来ます。」
などを言われたらどうでしょうか。
・事務処理の中で交通費精算が5%以上だったら非効率なのか?
・うちの会社はどれくらいなんだろう?
という疑問が沸き、非効率であればぜひ解決したいと思いますよね。
ポイントは、その場でわからない疑問を残しておくってことだね。
たしかに、事務処理の中の交通費精算の工数なんてものは憶えていないですもんね。
印象に残る自己紹介とは何か
自分本位ではなく相手本位
3つ紹介した例の共通点にお気づきでしょうか。
常に自分本位ではなく相手本位ということですね。
自分の事をいくら長々と話をしても、まったく印象に残りませんし、印象に残ったとしても好印象ではありません。
どうしても仕事上の繋がりを持ちたい、自分という存在を認識して欲しい場合には、まず相手の事を深く知ることが大切です。
・本を出版している人であれば全部読む。
・仕事上の経歴を調べる。
・生まれや育ちなどのプライベートな情報も公開されているものを集める。
・その人の知り合いなどと繋がりを持ち、より踏み込んだ情報を得る。
など、色々と手段があると思いますが、自己紹介の段階から、相手の立場で立ち振る舞えられるようにしておくことが重要ですね。
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