1分間マネジャーから学ぶ1分間称賛法
部下が潜在的な力を発揮する為に必要なこと。
それが上司からの称賛である。
今回は、アメリカでベストセラーとなった1分間マネジャーからその称賛法のポイントを学んでいきましょう。
1分間称賛法のポイント
その1.前もって部下に仕事ぶりを指摘する意図があると伝えよ
1つ目は、「前もって部下に仕事ぶりを指摘する意図があると伝えよ」です。
すぐに称賛をするには、部下の仕事を近くで観察しておく必要があります。
上司が部下の仕事ぶりをずっと観察することに、部下は最初違和感を感じる可能性があります。
しかし、称賛というフィードバックの効力を知ると、お互いにこの方法の良さに気が付くことが出来るでしょう。
ただし、観察する時に鼻息がかかる位に近づくのはオススメしないよ!
いわずもがな。
その2.その場ですぐに褒める
2つ目は、「その場ですぐに褒める」です。
何が良かったかをすぐにフィードバックすることで、
・上司が本当にあなたの仕事ぶりを真剣に観察している
・今やった事を称賛されると、それがすぐに成功体験としてその人の次の行動に根付く
という利点があります。
あとで褒めようと思っても、忘れちゃうことがあるしね。
それはメモっておけばいいじゃないですか!
その3.正しく、上手くやった事柄を具体的に伝える
3つ目は、「正しく、上手くやった事柄を具体的に伝える」です。
称賛をするにも、それが抽象的な誉め言葉では部下はその行動や成果を再現することが出来ません。
何がどのように良かったかを具体的且つ論理的に示すことで、より正確に伝えることを意識していきましょう。
これを繰り返すと、部下が称賛された成果や行動を応用して自らを肯定する力も鍛えることができるんだ。
自己効力感を自家発電できるようになるんですね。
その4.上手くやったのを見て、上司としての自分がどんなに良い気分になったが、それが組織やその中で働く人々に如何に役立ったかを話す
4つ目が、「上手くやったのを見て、上司としての自分がどんなに良い気分になったが、それが組織やその中で働く人々に如何に役立ったかを話す」です。
あ具体的且つ論理的に称賛したことの効力を最大化する為のポイントです。
信頼関係が築けている上司自身がどのような良い気分になったか、そして他の人にどのような影響があったかを伝えることで、感情面でも部下は良い気分になり、「次はもっと上手くやろう!」という気分にもなれますよね。
人は論理よりも感情で動くことが多いからね。
アメリカのマネジメントの書籍でも、人にフォーカスを当てているんですね。
その5.沈黙の時間を置き、如何に気分が良いかを当人にも感じさせる
5つ目は、「沈黙の時間を置き、如何に気分が良いかを当人にも感じさせる」です。
あ。褒めた直後、すぐに別の話題に切り替えるのは得策ではありません。
上司のあなたは褒めるべき行動を見てから実際に褒めるまでもその事を考えていますが、褒められた部下はあなたに言われて初めてその事に気が付きます。
少し沈黙の時間を用意することで、当人にも味わわせることが出来るでしょう。
男女の交際の理由で、「沈黙が苦じゃなかった」ってあるじゃないですか。あれ何なんですかね。お互いトーク力が乏しかったってことですよね。
凄くモテなさそうな人の意見!
その6.引き続き同じように頑張るよう励ます
6つ目は、「引き続き同じように頑張るよう励ます」です。
素晴らしい行動や成果を何度も繰り返すと、上司が褒めなくても部下自身がその型を覚えて応用することが出来るようになります。
同じように頑張ること自体、継続という観点では難しさも伴いますが、上司からの励ましによって、それを可能とする一助になるかもしれません。
ドラマで悪い人が「次も頼むよ」と肩をポンポンしたりするけど、こういう事だったのかな。
たぶんそういう事じゃないです。
その7.握手をしたり、振れたりして、組織の中で部下が成功することを援助している事をハッキリとわからせる
最後の7つ目は、「握手をしたり、振れたりして、組織の中で部下が成功することを援助している事をハッキリとわからせる」です。
日本人の特性には少し合わない側面があるかもしれませんが、部下の理解者や支援者であることを改めて実感させることが大切です。
ドラマで悪い人が「次も頼むよ」と肩をポンポンしたりするけど、こういう事だったのかな。
さっき聞きました!
称賛上手は上司上手
叱って伸びる部下もいますが、褒めて伸びる部下はもっと多く存在します。
組織力を高める上司はすべからく称賛の力を持っていると言えます。
今回紹介した称賛のポイント7つを自分のものとし、上司力を高めていきましょう。
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