相手の信頼を得る一流の質問の仕方

仕事術

相手の信頼を得る一流の質問の仕方

仕事を進める上で、質問をする機会は数えきれないほど多く存在します。

しかし、質問の仕方や内容の重要性に気が付いていない人が多いことも事実です。

今回は、相手からの信頼も得られる一流の質問の仕方について、紹介していきましょう。

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ダメな質問の例

一流の質問の仕方に入る前に、ダメな質問の仕方について5つ紹介していきます。

1.答える必要性がわからない質問

2.答えても答えにならない質問

3.否定的な質問

4.相手に負担をかけ過ぎる質問

5.質問の嵐

答える必要性がわからない質問

「質問の意図は?」とまず聞きたくなる質問です。

例えば仕事の納期の話をしている時に、急に仕様の話を質問するようなものです。

今、その状況でなぜその質問が必要なのかがわからないと、質問されている側からすると非常に心理的ストレスが高い状態になると言えます。

答えても答えにならない質問

「何回修正指示すれば正しい文書が出来上がるの?」

ともし怒っている相手に質問された際、

「5回です。」

と答えると、質問された方が更に激怒するのはわかりますよね?

しかしこれは、質問をしている側としても非常に不適切です。

何回?というのはあくまで「何度も修正指示させるな」という意味ですよね?

これは本来聞きたい内容と違う軸で投げかける質問は相手からの信頼を失う結果を生みます。

こういうネチッこい意味のない質問はしないようにしましょう。

否定的な質問

ネガティブな聞き方で質問をする人も信頼を失います。

例えば、「どうしてこの作業が出来ないの?」

という聞き方をすると、聞かれている相手からすると、自分が否定されているという気持ちになりますよね?

ネガティブな思考はネガティブな結果を誘発することを強く認識しましょう。

相手に負担をかけ過ぎる質問

相手に負担をかけ過ぎる質問も悪い質問と言えます。

「自分で考えさせる」という意味でのオープンクエスチョンは必要ですが、

適切なフォローをしないと確実に答えが出せない相手に投げっぱなしの質問をすることは、

ボールや責任の所在を相手に擦り付けているだけで建設的ではないと言えるでしょう。

質問の嵐

質問の嵐も、悪い質問の例だと言えます。

質問はインタラクティブなコミュニケーションですが、それを忘れて、

自分勝手に自分が聞きたいことだけを数多く投げつけるというのは、そもそもコミュニケーションの仕方として失礼ですからね。

一流の質問の仕方

では、一流の人の質問の仕方について4つ紹介していきます。

1.徹底的にポジティブに言い換える

2.例えばの質問で答えやすくする

3.自尊心を満足させるまたは自尊心を傷つけない

4.主体的に行動を誘発する

ひとつずつ紹介していきましょう。

徹底的にポジティブに言い換える

一流の質問者は、質問の仕方をポジティブに徹底的に言い換えます。

例えば、

ネガティブ「なぜ報告書の提出が遅れたんだ?」

ポジティブ「報告書の期日を守れなくする困った事(阻害要因)って何かある?」

ポジティブ「報告書の期日を守るようにする為にまず最初に出来ることはある?」

などです。

質問は相手に強制的に思考をさせるものですから、この思考がネガティブなものか、ポジティブなものかはあなたの質問の仕方次第なのです。

例えばの質問で答えやすくする

質問への回答=自分のこの後の行動

というように、相手は回答をする上でそのちょっと先の未来を想像します。

また、「今までの慣習」「今までの行動」を無意識に正当化する為に回答に偏りが発生してしまうのも回答する側の特性と言えます。

なので、一旦そこから離れて回答を出来る環境を作ってあげることが、一流の質問の仕方と言えます。

例えば業務改善プロジェクトを検討している中で現場のメンバーに質問するとしたら、

「魔法の杖がもしあったら、どう業務を改善する?」

「あなたがもし明日から別部署に異動するとしたら、この業務はどうあるべき?」

といったように、一旦そのあとの行動やこれまでの行動を正当化する思考から離してあげることがポイントです。

自尊心を満足させるまたは自尊心を傷つけない

質問の相手は他人ですから、自尊心についても大切に扱う必要性があると、一流の人は心得ています。

例えば、

自尊心を満足させる「このクラウドサービスの利用は、業界トップのイノベーターだと思われる要素になりませんか?」

自尊心を傷つけない「このクラウドサービスを使っていないと、さすがにこの業界内で、IT活用の度合いが一歩で遅れていると言えませんか?」

などですね。

この例は少しテクニックよりの感じですが、一流の人は特に相手の自尊心を傷つけずに行動を誘発する質問が上手いと言えます。

主体的に行動を誘発する

質問と回答、それだけで完結するコミュニケーションもありますが、仕事をする上でその先の行動が伴わなければ本来の目的を達成できないということがあります。

行動を誘発する質問「この案件を前進させるために例えば「今日」出来ることは何かな?」

なども、行動させるための良い質問の例と言えます。

質問に回答させるときに、本来得たいものがその後の行動によって得られるものであればそこにスムーズに繋がる質問にするという事が大事になってくるんですね。

質問は本来の目的を達成する為にギャップを埋めるツール

一流の人が、相手に信頼される為に実践している質問の仕方について紹介しました。

そもそも、「質問」とは何でしょうか。

質問は、「本来の目的を達成する為のギャップを埋めるツール」と言えるのではないでしょうか。

そのやり方、上手さによって仕事の進み具合や信頼関係の熟成にも大きな影響を与えます。

是非今回紹介したポイントを実践してみてください。

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