仕事のデキる人はなぜ先回りの対策を打てるのか?
仕事がデキる人は段取り上手なのはもちろんの事、不測の事態や変化する事象への対応力も高いのです。
今回は、不測の事態や変化する事象への対応力が高く、なぜ先回りの対策を打つことが出来るのかについて、ポイントを紹介していきます。
先回りの対策が出来る理由
先回りの対策が出来る理由としては、主に5つのポイントが存在します。
予兆など、その前に起きる事を数多く知っている
1つ目のポイントは、「予兆など、その前に起きる事を数多く知っている」です。
簡単にいうと予測ということです。
例えば天気であれば、夕方に夕日がきれいに見えたら「明日の天気は晴れかな?」というようなことです。
仕事を実践する上でも、優秀な人は、
「このお客様が会議でこの手の発言をし始めたら、きっと他社がコスト面で有利な提案をしてきているな」
だとか、
「この部下の週報の報告が遅れ始めたら、ドキュメント間の整合性が崩れたりする可能性があるな」
などと、今までの事実を元にした「次に起きる事の予測」を立てているのです。
この予測を立てることによって、先回りの対処が出来るということなんですね。
そ、さ、そういえばセロミちゃんさ…。
この緊張した口調は夕飯に誘おうとしているのね。今日の予定は無いけど…。
あ、ちょっと待って。お母さんに今夜のレストランの場所をメールしてて…。
そっかそっか!なんでもないよ!
ふぅ。回避回避!
口に出しちゃってる!!
何かが起きた時の対処法の引き出しが多い
2つ目のポイントは、「何かが起きた時の対処法の引き出しが多い」です。
一見、先回りの対策では無くて対処方法の話では?と思えますが、この引き出しの多さは先回りが出来るかのポイントに繋がってきます。
対処法の引き出しが多いという事は、「その引き出しをすぐに活用する為の準備を事前にしている」とも言えます。
例えば、
「このお客様の提案で、コスト面での交渉に入り始めるとしたら、他社との機能面での優位性を予め資料化しておくか」
だとか、
「部下が忙しくてドキュメント間の整合性を崩してしまう前に、レビューアに声掛けて、事前に可能性の話だけしておくか」
といった具合です。
何が発生しても落ち着いて道筋を立てられる上司、その準備が済んでいる上司って素敵だよね。
そうですね、なかなか出来ませんけどね。
そうだね。僕なんかは「とにかく頑張りましょうよ!」しか言わないからね。
集団左遷されそうな上司!
物事に集中している時でも、第三者視点になれる
3つ目のポイントは、「物事に集中している時でも、第三者視点になれる」です。
没頭する力は非常に大事ですが、その際に近視眼的になってしまうと、先回りが出来ない場合があります。
第三者視点で考えることは、数多くの視点で物事を見ることが出来るということです。
そうすると、発生しうる事件や事象の予測も立てやすくなります。
なんども言うけど、離見の見って大事だと思うよ。
他の記事でも紹介して…ませんよ!まだ!
世阿弥が書いた風姿花伝の紹介はまたしなきゃね。
相手の気持ちに寄り添える
4つ目のポイントは、「相手の気持ちに寄り添える」です。
3つ目のポイントである第三者視点と近いですが、こちらは更に特定の相手の思考を感じ取る力があるというものです。
その人が一番気にしているポイントが把握できていると、オーダーメイドされた対応準備を事前に出来るということです。
先回りをして対処することは一つではありません。
その数ある選択肢の中で何を選ぶかも重要なスキルと言えるでしょう。
たしかに、「飲み会に遅刻するのがカッコいいと思っている人」に、遅れそうな兆候が見えたからって乗換案内の検索結果を送ってあげても感謝されないもんね。
ピントはずれているけど、そういうことですね!
そもそも行動が早い
5つ目のポイントは、「そもそも行動が早い」です。
先回りの対策は、効果があるかは対策を事前に打った時点ではわかりません。
つまり、数打ちゃ当たるの論理で沢山の対策を打つための行動力があれば、結果的に先回りが出来ている可能性が高いと言えます。
年間4打席しか立てないイチローより、300打席立ってくれる僕の方がヒットの数多そうだもんね。
まず打席に立たせてもらえないけどな
先回りの対策は好循環をつくる
今回は、先回りの対策が打てる人のポイントについて紹介しました。
先回りの対策を打つことは、問題を未然に防いだり、発生時の対処を素早くするだけではありません。
具体的には
・自身や関係メンバーの心理安全性の高まりにより他の仕事の品質や生産性が上がる
・仕事を任せる側からの信頼感が増し、より重要な仕事に携わる可能性が高くなる
など…
先回りのポイントを押さえ、いくつかの好循環を生みだしていきましょう!
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