謀、策略はいざという時だけ使う

孫子
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謀、策略はいざという時だけ使う

謀(はかりごと)、策略

謀、策略を企てたことはありますか?なんだか戦の参謀がやるような響きなので、無いという方の方が多いとは思います。ですが、謀とは、物事がうまくゆくように、前もって考えた手段・方法・計画。また、計略。もくろみ。という意味なので、何かのタイミングでは似通ったものを実践したことがあるのではないでしょうか。

例えば、武田信玄などは孫子に精通しており、策略としてこれを活用することをされていましたし、この中でも「透破」「歩き巫女」などというスパイを活用していたのですが、こういう諜報活動は現代でも行われています。実生活や仕事上も、大袈裟な言い方だという事を除外すれば、使ったことがある方もいると思います。

例えば、仕事面でいうと順位が付くようなプレゼンで審査をする相手のツボを事前に調査したり、日常生活でいうと自治会の役員にならないよう、近所の人が共働きか子供がいるかなどを調べて情報を共有しておいたり(個人情報的な側面でこれはまずいですが)。

少しイメージ的には善くないことという風にも捉えられるかもしれません。

西郷隆盛の謀に対する考え方

西郷隆盛は謀に関して、以下のような言葉を残しています。

策略は日常的にすることではない。はかりごとをめぐらしてやったことは、あとから見ると善くないことがはっきりしていて、必ず後悔するものである。ただ戦争において策略は必要なことであるが、日常的にはかりごとをやっていると、いざ戦いということになったとき、同じことはできないだろう。蜀漢の丞相であった諸葛孔明は、日頃策略を用いなかったから、戦いのときに思いもよらないはかりごとを行うことができたのだ。私はかつて東京を引き揚げたとき、弟(従道)に対して、私はこれまで少しもはかりごとをやったことがないから、跡は少しも濁ることはないだろう。それだけはよく見ておくようにと言いおいたことがある。

普段から罠を張り巡らせるようなことをやっていると、いざという時に効果的には使えないという側面と、そもそも陥れるようなことをすると後から公開するのでやるべきではないと説いています。

孫子の兵法での位置づけ

孫子の兵法では、このような記載もあります。

上兵は謀を伐つ。其の次は交を伐つ。其の次は兵を伐つ。其の下は城を攻む。城を攻むるの法は已むを得ざるが為なり。

意味としては、一番良い戦い方は、敵の策略や謀をで無力化することで、その次が敵の同盟などの交流を断ち切って孤立させることである。その次が敵と実際に戦うことだが、その際に一番まずいのが敵の城を攻めることだと。城を攻めることは、他に策がない場合にだけ行う手段に過ぎないと言っているのだ。つまり逆説的に捉えると、戦いにおいて一番効果的なのが、用意周到な謀だと言っているということでしょう。

いざという時だけ

 

セロタイ
セロタイ

たしかに、策略みたいなことは一発必中みたいなところがあるから多用はしない方が良いかもね。

 

 

ゾンビさん
ゾンビさん

仕事面でもリスク大きそうですもんね。

 

 

セロタイ
セロタイ

僕らの世代だとよく言ったでしょ。「切り札は先に見せるな。見せるなら、さらに奥の手を持て。」って

 

 

 

ゾンビさん
ゾンビさん

蔵馬!幽遊白書懐かしいですね。

 

 

セロタイ
セロタイ

それを受けて僕も名言作ったなぁ。

 

 

ゾンビさん
ゾンビさん

へぇ!聞かせてください!

 

 

セロタイ
セロタイ

「ジャンケンは後出しすると、勝てる。」だね。

 

 

 

ゾンビさん
ゾンビさん

浅い!潮干狩りが出来る海のように浅い!

 

計画は綿密に、謀はいざという時に

正々堂々=無策ではないことは言わずもがなだと思うので、当然色々な場面で計画は立てると思います。ですが、勝利する為だけに準備する謀はデメリットがあることと、そもそも戦わずしてその場を納めること、無用な戦いを避けることの方が上策であることを理解しておきましょう。

 

 

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