論語とは仕事術を学べる教科書(仁について)

論語
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論語とは仕事術を学べる教科書(仁について)

仁とは何か

孔子の教え、儒教に度々出てくる基本的な要素として「仁」というものがあります。

第一の基本理念として語られています。辞書によると、

仁(じん)

  1. 《名・造》

    おもいやり。いつくしみ。特に、儒教の根本理念として、自他のへだてをおかず、一切のものに対して、親しみ、いつくしみ、なさけぶかくある、思いやりの心。
  2. 《名・造》

    ひと。 

他人への思いやりということですね。人間関係、社会の営みにおいて、一番重要な基本的要素が思いやりということですが、孔子は自分の利己心を抑えて人を尊重することこそ仁であると表現しています。

今回はこの内容について紹介していきます。

※儒教は教えである五常(仁・義・礼・智・信)については別途紹介していきたいと思います。

利己心の克服

論語には以下のような教えがあります。

顔淵、仁を問う。子曰く、己を克(せ)めて礼に復(かえ)るを仁と為す。

一日己を克めて礼に復れば、天下仁に帰す。仁を為すこと己に由る。而(しか)して人に由らんや。

訳としては、

弟子の顔淵は仁について聞いた。

孔子曰く、自分を克服して礼の規範に戻るのが仁であると。

一日でも自分を克服して礼に帰れば世の人々が仁に従うようになるだろう。

仁を行うのは自分次第であり、他人のせいにしてはいけない。

というものです。なお、もう1点礼に復ればという部分は簡単にいうと、人を大事にするという意味です。

一日でも自分を克服してという記載から、利己心というものが非常に強い欲望、本能だということがわかります。

仕事術と仁

仕事を進める上でも自分の利己心を抑えて人を尊重するということは非常に大切になっていきます。

当然会社の基本的な目的は利益を出すことなので、会社の利益になるように働きかけるという事は当然ですが、一つ一つの活動において内外問わず自分個人や所属する組織などの狭い範囲での利益だけを追及するようなことをしないということです。

簡単なようでなかなか正しく実践出来ている人が少ないのも事実です。

セロタイ
セロタイ

相手へ提供する価値や相手側がそれによって得る利益を考えずにとにかく売ろうとする営業マンとか、仕様をFIXさせる為だけに外部と調整するエンジニアとかね。

 

 

ゾンビさん
ゾンビさん

結構多いですよね。

 

セロタイ
セロタイ

そういう上司の下で育てられた部下は悲劇だよね。よいロールモデルを見ずに洗脳されちゃうんだから。

 

 

ゾンビさん
ゾンビさん

セロタイさんはそういう点は結構気を付けているんですか?

 

 

セロタイ
セロタイ

そうだね。僕クラスになると、他部署の成績なんかも「あれ、これって僕のやつでしたっけ?」って本当に聞いたりもするし、自分の成績が振るわない時なんかは「短期的な数字だけみるようでは視座が低すぎる」なんて言い訳も呼吸をするように出てくるからね。

 

 

ゾンビさん
ゾンビさん

とんでもないお荷物がよく生き延びてこれてますね。

 

セロタイ
セロタイ

さまざまな環境変化の中で生き延びていけるのは「変化できるもの」だけだからね。

 

 

ゾンビさん
ゾンビさん

言う事だけはいつもそれっぽいんだよなぁ。

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