仕事が進まない理由の8割は自分の中にある
仕事がなかなか進まない
仕事をする上で、なかなか思い通りに進まないことは多々あります。
例えば、
「取引先の調整事項が進まない」
「上層部の決定が遅れている」
「メンバーが思い通りの成果物を準備してくれない」
おそらく、完璧に思い通りに仕事を進められている人は殆ど存在せず、上記のような理由を訪ねればいくらでも出てくるのではないでしょうか。
人は原因を他人のせいにする天才
先ほどの例はいずれも、思い通りに進まない理由が他人にあります。(あるように読み取れます)
これは、そもそも人間が本来持っている自己防衛の機能が働く為だとも言えます。
機能としては自分を守る為に正常な動きをしているのですが、これが強すぎると本当の原因(真因)にもたどり着けないですし、改善の機会を自分からなくしていくことにもなります。
めっちゃいるよね。理由を尋ねたら秒で他人のせいだとアピールしたり愚痴を言ってくる人
防衛本能だったんですね
そうみたい。でも聞いていていたたまれなくなるし、なんか言えば言うほどその人の信用が無くなっていく感じするよね。
仕事が進まない本当の理由
例えば先ほどの例をもう少し深堀りしてみましょう。
取引先の調整事項が進まない(他責)
なぜ1:なぜ調整事項が進まないのか
→取引先の稟議で差し戻しが発生している
なぜ2:なぜ取引先の稟議で差し戻しが発生しているのか
→今回の案件の実施価値が訴えきれていない
なぜ3:なぜ実施価値が訴えきれていないのか
→こちらから提示したものが内容と費用面の条件だけで、この案件を通して得られる取引先側のメリットをキチンと伝えられていなかったから(自責)
これはあくまで一例です。
それぞれの原因は複数で且つ絡み合っている可能性はあります。
しかし、まず重要なのが本能的に感じた最初の理由は自己防衛が働いたという反応に過ぎず、本当の原因は別にあると認識することですね。
進まない理由の8割は自分の中にある
進まない理由は沢山あると思いますが、経験則として8割が自分の中にあり、残りの2割が自分の外にあると言われています。
パレートの法則
この8割2割に関しては、パレートの法則というさまざまな事象において当てはまると言われている考え方に基づいています。
パレートの法則
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則。
経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論。
80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。
(wikipediaより引用)
パレートの法則がよく用いられる事象
- ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。
- 商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。→ロングテール
- 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
- 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
- 故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
- 住民税の8割は、全住民のうち2割の富裕層が担っている。
- プログラムの処理にかかる時間の80%はコード全体の20%の部分が占める。
- 全体の20%が優れた設計ならば実用上80%の状況で優れた能力を発揮する。
自分の中にある8割に目を向け、まずは何かを始める
8割が自分の中にあると認識した上で事象と向き合うと、考え方も変わってくるのではないでしょうか。
ここで大事なことは、目を向けるだけでなく、その障壁に対してまず何か行動を起こしてみることだと言えます。
多くの場合、自責の考え方で自分の中にある問題に気が付けたとしても、それは自分が一番目を背けていたものだという事がよくあります。
障壁に対し、具体的な行動を起こすことが重要なのです。
染みついた他責癖を取り払うのは一筋縄じゃいかないけど、まずはこれを行動で突破しないとね。
「行動で突破」いい言葉ですね。
セロタイくん、なんでこの前お願いしたお花見の計画が進んでないの?
あ!それはアレだよ。ゾンビさんもフラン健くんもちょっと花見をするには見た目が怖すぎて場所がなかなか見つからないんだ!
え!?
まったく困るよね。探しづらいったらありゃしない。ゾンビさん8割、フラン健くん2割の感じで罪深いよ。
パレートの法則ね。
「法則ね。」じゃないですよ!自責して自責!
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