仕事は没頭してやり切るのが一番早く終わる
色んな仕事を同時にこなす人
皆さんは普段、どのように仕事を片付けているでしょうか。マルチタスクで複数の仕事を同時にこなす人を想像すると、すごく仕事がデキる人なのかな。などと感じることがあるかもしれません。電話をしながら別案件のメールを書いたり、会議に参加しながら他の資料を作成したりなど。また、そういう仕事の仕方が出来るようになりたいと、訓練している人もいるかもしれませんね。今回は、そういう仕事の仕方は実は非効率だという事を紹介していきます。
脳みそはマルチタスクをしていない
マルチタスクとは、コンピューターシステムの用語でも出てくるのですが、複数のタスクを同時に処理する事を言います。人間の動きをみると、さもマルチタスクが可能な動きをしているように思えます。例えば、音楽を聴きながらご飯を食べたり、お風呂に入りながら歌を歌ったりなど。しかし実際には、それらを行う脳の箇所を高速に切り替えながら処理しているのであって、実際は同時に処理しているものではないのです。そして、昨今の研究結果だと、このマルチタスクの切り替えを使って処理を行うと、能率が40%もダウンするという研究結果も出ています。
(参考:Multitasking: Switching costs)
他の事に気をとらわれず、ひたすらそれだけに没頭する
集中して取り組めているシーン、試験勉強や、没頭できる仕事を実施している際、それを一度中断すると再度集中するのに時間が掛かるという経験をしている人は大勢いると思います。これを実感する為に一度実験してみるのも良いかもしれません。ある成果物を作るのに、マルチタスクで他の作業も並行しながら(例えばメールチェックでの対応など)実施する場合と、シングルタスクで処理する用意をして取り組む場合です。
一度私これを実験してみたんだけど、3倍くらい時間が掛かることがわかったわ。
そうですね、人によっては5倍、10倍もスピードが違うという人もいるみたいですねー。
しかも、専念してやった場合の方が仕事の品質も高かったの。
そうですね。没頭するサイクルが崩れると、集中も切れてしまい仕事の質にも影響することが言えますね。
専念してやり遂げるには準備と意志が必要
また、ここで重要なのが「やり遂げる」という要素です。重要で難しい仕事であるからこそ、没頭や専念の効力で立ち向かいたいですが、そういった仕事をやり遂げるのには粘り強く立ち向かう意思が必要になります。つい、難しい局面になった際に簡単な仕事に手を付けてしまいがちですが、これを抑制し、継続して重要な仕事に専念できるようにする意志の強さが必要になります。
簡単な仕事を数多くこなすと仕事している気になっちゃうもんね。マルチタスクを好む人はそういった自己満足を得る為にやっている可能性もあるわね。
ぜひ、重要な仕事に専念して能率よく仕事をしてくださいねー。
まぁ、私はそもそもそも複数の仕事を同時に頼まれたら信じられないくらい不機嫌になるからもう誰も依頼してこないんだけどね。
身勝手の極み!
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