孫子とは処世術の教科書(敵を知り己を知れば百戦危うからず編)
敵を知り己を知れば百戦危うからず
孫子の兵法の中に敵を知り己を知れば百戦危うからずという言葉があります。意味としては、敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることは無いということなのですが、これは戦だけでは無く、仕事、勉強、日常生活など色々な場面で活用できるものです。いくつかの場面で解説していきます。
勉強編
皆さんは試験勉強をする際、どのような手順で行っていますでしょうか。教科書を最初から読み進める?参考書の問題を沢山解く?いくつかのやり方があると思いますが、基本的にアプローチとして一番正解なのは、「どういう試験でどんな問題が出るか。(敵)」そして「自分はその問題に対してどれくらいの回答が出来るのか。(己)」を分析することが一番の近道だと思います。端的に言うと、勉強の量を増やす前に質を高めておくということですね。
ほら、ドラクエのレベル上げも、闇雲にモンスターと戦うんじゃなくて、メタル系にエンカウントするような場所を選んだりするでしょ!
その通りなんですけど、絶妙にそこまで上手くないたとえをしますねー。
ちなみに、効率の良い勉強法については以下の記事にも記載しています。
仕事編
仕事ではどういうケースで使えるでしょうか。かなり色々な場面が想像できます。
・提案資料を作成する為にお客様の注視ポイント(敵)を知り、自分たちの提案ポイントを明確にする(己)
・部下に仕事をアサインするのに、力量(敵)を知り、実行に必要なスキル(己)を明確にする
・会議を効率よく進めるのに、ファシリテート上のキーマン(敵)を明確にし、話の振り方を想定しておく(己)
・アポイントを取る為に、フックが掛かりそうな、先方のビジネス上の課題(敵)を明確にしておき、訴求ポイント(己)を明確にしておく
おそらく、普段何気なくやっている事もこの格言に結果的に当てはまっていると感じた人も多いのかとは思います。ただ、これを意識して明確にすることが大切です。
日常生活編
日常生活でもこれはとても有効に働きます。
・婚約の挨拶をしに行くのに、彼女のお義父さんの趣味(敵)を予め聞いて、その分野について自分がどう関わってきたかを振り返っておく(己)
・初めて行くパーティの服装の雰囲気を聞いておき(敵)、浮かないような手持ちの服を選別しておく(己)
・奥さんがイライラしている場合は子供から事前にメールを貰うようにしておき(敵)、お土産を買って帰るか、日ごろの感謝の言葉をメールしてみるかを、今までの経験を振り返って判断する(己)
びっくりするくらい無理やりなこじつけ!!
バレたか…。
と・に・か・く!闇雲ではなく、「まずは相手目線で考える」ってことに尽きるかと!
それにしても、奥さんの機嫌を子供にリークさせるって…。
相手の状態と自分の状態を知らないと
この相手(敵)と自分(己)を両方知らないと、どんな場面でも危険にさらされる事は想像しやすいですが、両方把握せず突っ込んでいく無謀な人が多いのも事実です。まずは相手を知り、自分の手持ちのカードやスキルとギャップがあるのかを把握することで、負ける確率を格段に低くするキッカケを得るところから始められればと思います。
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