他人にこちらの苦労は見えないと納得しておく

他人にこちらの苦労は見えないと納得しておく

気楽でいいなと思われていたら

こちらがいくら苦労をしていたとしても、それが相手に殆ど伝わっていないといったことでガッカリしたり、悲しくなったりした経験はあるでしょうか。「ストレスフリーでうらやましいです！」「こっちは気楽に出来ないんですよ…。」なんて言われると、こっちの苦労も知らずに好き勝手言いやがって。などという風に思えることもあるでしょう。

成分の濃度は違えど、多くの人は悲劇のヒロイン症候群（自傷行為をしてしまうレベルのものは対象外として）を持っており、自分の苦労はよくみえて、他人の苦労は見えずらくなるように作られているのです。

他人にこちらの苦労が見えないと割り切っておく

例えば子供の頃、毎朝お母さんが朝ごはんを用意してくれていた家庭は多いのではないでしょうか。そういった日常だった場合に、お母さんが寝坊して、または旅行などに行っていて、朝ごはんが無かった場合に「んだよ、朝飯無いのかよ。」と憤った人も多くいると思います。でもこれってそもそもお母さんは毎日毎日あなた方より早起きをして朝ごはんを作るという苦労しているのを忘れている為に起きる感情ではないでしょうか。毎日されていることが当たり前となり、その当たり前が無かった時にさも被害者のように振る舞う。すっごく罪深い生き物ですね。でもこれが人間の特性なので、「そういう特性があるから気を付けておこう！」と自分自身で認識しておけば、感情先行型で失敗するようなことは避けられると思います。

何気ないこんな会話でも、お互いが自分の苦労が見えて相手の苦労は見えていないようなケースに当てはまるでしょう。セロミちゃんのようなOLは毎月給料日前にカツカツになって節約していたりするでしょうがマダムにはその感覚はわからず、逆にマダムの社交界での気苦労は今のセロミちゃんには想像しえないのだと思います。このケースはコミュニケーション自体まだ円滑なほうで、フラットな女子っぽい会話を繰り広げているだけですが、これにお互いの損得に関係が出てくるようなケースだとちゃんとした争いに発展するキッカケになるかもしれませんよね。

他人の苦労を想像出来る人に

この人間の特性を理解したうえで、人間関係をよりよくするには自分自身が想像力を鍛えておくことが重要です。相手を察することが出来る人というのは、心が広い人と言い換えることも出来ます。また自分の苦労は見えずらいということも理解しておくことで、相手のそういった一言に対しても冷静に受け止められる準備が整えられます。