仕事のデキる人は5種類のスパイを使いこなす

孫子

仕事のデキる人は5種類のスパイを使いこなす

情報を制する者が仕事を制す。

昔から情報収集と分析の大切さが説かれています。

仕事のデキる人はそれを実施する上で、スパイを上手く活用しています。

今回は、孫子にも書かれているスパイについての記載から、現代の仕事においての活用、応用法について紹介していきたいと思います。

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スパイとは

スパイとはいったいどういったものでしょうか。

スパイ(英語: SPY)とは、敵対勢力などの情報を得るため、諜報活動などをする者の総称である。

『Spy』は、『Espy (見つける、探し出す)』と同じで、古期フランス語で 『Espion(見張る者)』を意味しており、『Espionage (諜報活動:現仏語)』の語源。印欧語で『見る』を意味する語幹『Spek』に由来する。 出典:wikipedia

孫子におけるスパイの種類と、現代に置き換えた場合

孫子におけるスパイの種類について紹介していきます。

間を用うるに五有り(孫子の兵法:用間編)
現代訳としては、
スパイ(諜報工作者)には五種類がある
と言っています。

1.因間(いんかん)

2.内間(ないかん)

3.反間(はんかん)

4.死間(しかん)

5.生間(せいかん)

の5種類です。

一つずつ、種類の説明と役割、現代の仕事におけるイメージ紹介していきます。

因間(いんかん)

因間は、敵の民の中から選ばれ、さまざまな正しい情報をそこから集める。(郷間という場合もあり)

仕事でいうと、例えば競合他社で働いているメンバーですね。

集める情報としては、競合他社の現場における内部情報です。

現場の実態、仕事の進め方、自分達でしか認識していない生々しいウィークポイントまで、相手を知れば攻め方の選び方の精度も上がることは容易に想像が出来ると思います。

セロタイ
セロタイ

メンバーのような末端作業員は意外とガードが緩いので、友達のフリして近づき、知らず知らずに情報を抜かれていた。ということも現実にあるみたいだよ。

内間(ないかん)

内間は、敵の役人を買収して、さまざまな正しい情報をそこから集める。というものです。

仕事でいうと、例えば、競合他社の幹部ということですね。

集める情報としては、競合他社の上層部の内部情報です。

コンペをしているのであれば、その入札価格や戦略的な提案内容など、ボトムからでは見えづらい情報をここから集めることで、決め手となる戦術、作戦に対する予防対策も打てるというものです。

セロタイ
セロタイ

ある意味、これを大っぴらに明るく実践していたのが談合みたいなものなのかもしれないね。

反間(はんかん)

反間は、元々敵のスパイだった人を手なづけて自分たちのスパイへと転身させるというものです。

仕事でいうと、ヘッドハンティングや他社からの転職でしょうか。

これはスパイとまでは言わないかもしれませんが、現代の仕事ではよくある話です。

中途採用の人に前職を聞くと、競合他社であることが非常に多いです。

同じ業界であれば自分の蓄積したスキルを最大限活用出来ますし、直接関わっていたPJの機密情報は言えないにしても、溜まったノウハウは転職先からすると非常に貴重な情報源となります。

セロタイ
セロタイ

ちょっと気をつけなきゃいけないのは、一度裏切った奴は今度また我々をも裏切る可能性があるということだね。

死間(しかん)

死間は、自軍のスパイには正しい情報を伝えつつ、敵のスパイには偽物の情報を流す。というものです。

仕事でいうと、他社には嘘の情報を流しておき、提案や交渉を不利にさせるようなことですね。

提案コンペでいう簡単な例だと、自社の提案の価格において嘘の情報(とても高め)を伝えておくと、競合他社はそこを下回るような額で出してくるはずですね。

しかし実際はこちらからもっと安い金額で提示し、価格差で勝つようなものですね。

セロタイ
セロタイ

「審議の判断」というのは情報戦の一番のキモですが、これは一番テクニックとしては難しいかもしれないですね。

生間(せいかん)

生間は、敵へ侵入しては自軍に戻るという事を繰り返し、正しい情報を持ち帰るということです。

仕事でいうと、他社に潜り込んで情報を得てくるというものです。(ちょっと現代においては難易度が高いかもしれませんが、まだ実際に行われているものでもあります)

敵のメンバーや幹部を介さず、スパイが自分自身の目で見てきたものなので、情報にバイアスがかかっていないということでも、重宝されるスパイの一人ではあります。

セロタイ
セロタイ

昔は見つかったら命に関わるだろうし、結構ヤバい仕事だというのが想像できるよね。

スパイは勝利をもたらす上での要である

孫子では、

三軍の親は間より親しきは莫く、賞は間より厚きは莫く、事は間より密なるは莫し。

と言われています。

現代語訳は、

司令部に参ずるものの中で、スパイほど主将の近くにいるものはなく、あらゆる報酬の中でスパイより多くもらっているものはなく、スパイ活動に関する問題以上に機密であるものはない。

というものであり、非常に重要な位置づけであることがわかりますね。

5つの観点で情報を得よう

今回は、孫子の中で言われているスパイについての紹介を、現代における仕事に置き換えながら紹介しました。

実際にスパイを雇うことは難しいかもしれません。

ですが、大切にしたいのは、

「この5種類のスパイが得る情報を何かしらの形で得ることが勝利に繋がる」

ということです。

当然コンプライアンス違反や法に触れるようなことはしてはいけませんが、勝利する為の有益な情報を得るような行動、戦略や計画を練ることも、仕事がデキる人になる為の要素だということですね。

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