道天地将法を正しく学んで戦いに勝つ

孫子

道天地将法を正しく学んで戦いに勝つ

孫子の兵法の中で伝えられている戦いの5つの基本事項、道天地将法。

この基本を押さえることで、ビジネスを成功に近づける為のコツを紹介していきます。

セロタイ
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新天地商法じゃないよ!

 

セロミ
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よ!今日もツルっと滑ってる!絶好調!

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道天地将法

道:民の意思と国家の意思が一致しているか、ミッションやビジョン

これは会社や仕事に置き換えると、ミッションやビジョンに通じるものがあります。

その仕事を通して何を成し遂げたいか。それをメンバーとリーダーが共有出来ているか。

そしてそのビジョンやミッションは胸を張って多くの人に伝えられる内容なのかがどうかが重要です。

日々の業務に置き換えても、メンバーとリーダー、そしてメンバー間で同じ道、同じ方向を見ていればその前に進む力はプラスに働きますが、別の方向、例えば真逆を向いていれば力を打ち消し合ってしまいますね。

これが共有されていることで、よい時も悪い時も分かち合い、助け合うことが出来るのです。

天:天気や気温、時期や気候などの条件を活用しているか、そして天の時

昔の戦は天気や気候によって勝敗を大きく分かちました。

例えば、フランス革命後に数々の戦を経てフランス皇帝となっていたナポレオンは、1812年、ロシアへ侵攻しました。

兵力に劣るロシア軍を撃破しすぐにモスクワを占領しましたが、ロシアは焦土作戦を続け、少しづつナポレオンの軍隊は消耗していきました。

そこに最終的な逆転の決定打となったのが、「ロシアの極寒」ですね。

ナポレオンは退却を決意しましたが、甚大な被害を受け、大敗したというものです。

ちなみに、ここから生まれたのが厳しい寒さを表した「冬将軍」という言葉だよ!

そして忘れてはいけないのが、「天の時」という考え方。

ビジネスにおいても、タイミングというものは非常に重要なものです。

例えばAIに関連するビジネスがこれから一番旬を迎えるビジネスだとも言われますが、人工知能自体は何十年も前から研究されているものです。

AIに関するビジネスを何十年も前に初めていたとしても、それはまだタイミングが合いません。

ただ早く始めればよいというものでもなく、適切なタイミングでスタートさせる。天の時を逃さないということが重要なのです。

地:地形の形、遠近、険しさや大きさを知っているか、ビジネスの立地

地は、戦においても非常に重要です。地の利と言われますが、立地条件が戦況を左右するのです。

ビジネスにおいても、例えばどの場所で行うかも重要です。

高齢社会における課題に対する価値提供であれば、高齢社会先進国の日本にいることは利点になります。

逆に若い人向けであれば発展途上国で平均年齢も若いベトナムなど。

それぞれの地の利を活かした立地に居られるかが、ビジネスをする上でも重要な要素になるのではないでしょうか。

将:智、信、仁、勇、厳を兼ね備えたリーダーかどうか

「将」はリーダーシップですね。

智謀:少し先の未来を読み。知恵に溢れた謀略を駆使すること

信義:真心を持って対応し、メンバーから信頼されていること

仁慈:思いやりがあり情け深いこと

勇気:物怖じせず立ち向かう気力があること

威厳:堂々としておごそかであること

リーダーシップ像はさまざまですが、孫子の兵法では上記5つを兼ね備えるべきだと言われています。

なお、論語ではこれらを持っていても「学び」が無ければ足りない。というような教えも存在します。

法:軍隊をまとめるのに必要なルールは整っているか、規律

人を動かすのに必要なものは何でしょうか。

ルール?指揮系統?リーダーシップ?感情?

いくつか存在しますし、どれが欠けても正しくは成り立ちません。

しかし少なくとも多くの人を動かす上で、最低限のルールや計画は必要です。

そして重要なのが、役割と責任範囲が明確になっているか。です。

すべての動きをリーダーが計画するわけではありません。具体的な詳細な計画や実行は配下のサブリーダやメンバーが考えながら決めていくこともあるでしょう。

その中で、自分の役割と範囲が決まっていなければ、行動の方向性を間違えてしまうかもしれません。

優れたリーダーはそこを明確にして、その上でメンバーを信頼するのです。

基本の原則は普遍的なもの

今回紹介した5つの基本的な原則は、戦国時代の戦だけでなく、現代のビジネスや組織運営などに直結する考え方であると言えます。

これを正しく学ぶことで、ビジネス上の成果や組織運営上の正解に近づけるはずです。

あなたの組織や立場に当てはめてみることをオススメします。

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