権限や力を持った時にこそ慈悲を忘れてはならない
権限を与えると傲慢になる
あなたの周りに、傲慢な人はいるでしょうか。何人か想像してみてください。そうすると、その人が所属している組織の中で高い地位を持っているケースが多いのではないでしょうか。社会心理学的には、地位が上がると傲慢になってしまうケースは非常に多いです。権力や地位、権限が与えられると人の性格まで変えてしまうという実験結果も出ているくらいです。
スタンフォード監獄実験
1971年8月14日から1971年8月20日まで、アメリカ・スタンフォード大学心理学部で、心理学者フィリップ・ジンバルドー (Philip Zimbardo) の指導の下に、刑務所を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明しようとした実験が行われた。模型の刑務所(実験監獄)はスタンフォード大学地下実験室を改造したもので、実験期間は2週間の予定だった。
新聞広告などで集めた普通の大学生などの70人から選ばれた被験者21人の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせた。その結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるということが証明された。
wikipedia
コイン投げで看守に決まった学生は何の理由もなく職務を超えて囚人役の学生を虐待し、囚人は心理的外傷に苦しみ、あるものは早めに辞めたそうです。
権力への服従:強い権力を与えられた人間と力を持たない人間が、狭い空間で常に一緒にいると、次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう。
非個人化:元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう。
権限が与えられると
それでは次の文化祭で演じる「桃太郎」の配役を発表します!
ドキドキするねー。
そうだねー。
何役になっても、恨みっこ無しね!
そりゃもちろんですよw
えー。桃太郎役、セロタイさん!
・・・。
犬役、ゾンビさん!
犬ですか!桃太郎さん宜しく!
は??
え?
いやいや、犬が懐っこく話しかけてるんじゃないよ。こっちはキビ団子という対価で雇っているわけでしょ?敬語だろ普通。ほら、お手!
いやいや、あくまで配役の話で…。
だからダメなんだよ!演じろよ!普段から!役を演じ切ることで人生という舞台を本気で楽しめるんだからさ!お前はこれから俺の犬だ!あと、キジとサルもよろしく!
キェェェェ^^
ウキッ!ウキキー!!^^
順応力が凄い!
権限を持った時こそ慈悲を忘れない
こういった社会心理学上の人間の性質を知ることで、権限を与えられた時により慈悲の心を忘れないようにする大切さを知ることが大事です。慈悲とは、目下の相手に対する「あわれみ、憐憫、慈しみ」という意味を持っています。指示を出す側は、より一層この心を意識しながら対応するようにしましょう。
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