仕事の断り方が上手いと次の仕事が舞い込んでくる
受けきれない仕事の量
仕事の依頼は不定期にやってきます。すべての仕事を捌けるのが理想ですが、現実は難しいと思います。得てして忙しい時には次から次に仕事の引き合いが来たりしますが、そうでない時にはパッタリ来なくなったり。「あの時断った仕事が今依頼されていればなぁ」などと考えることもしばしば。下手な仕事の断り方と上手な仕事の断り方を知り、次に繋がる断り方が出来るようになっていきましょう。
下手な仕事の断り方(全部乗せ版)
セロミさん、ちょっといいですか?
え?何?ちょっと今忙しいんだけど。
実は依頼したい仕事があって。
えー。どんな仕事よ
実は今やっている提案案件のプレゼン資料を作る必要があるんですけど、それを作れる人が今いなくて。。
そんなの私に依頼しないでしょ。忙しいっていったじゃん。
でも課長からはセロミさんなら対応できるかもって言われて。。
何それ意味わかんない。とにかく無理だから他あたって!
まぁ単純に余裕が無くて嫌な人って映ったかもしれませんが、この悪い例には大きく3点の問題点があります。
「感謝と謝罪」「誠意を感じる理由説明」「代案の提示」が足りないのです。
1.感謝と謝罪
仕事を依頼されるという事は、ある程度、その能力を認められているという証明にもなります。その中で自分を選んで依頼をしてくれている事に感謝出来る心のゆとりを持てるようになりたいですね。そして、その期待に応えられないことに謝罪をするとより一層、仕事を断られる相手側の気持ちに寄り添うことになります。
2.誠意を感じる理由説明
断られる以上、相手側も理由を知りたくなります。本来は細かく理由を説明する必要もない場合や、仕事の制約上理由を明確に伝えられないケースも存在しますが、「忙しいから!」という邪険にするような理由では不誠実に聞こえてしまうので、言える範囲で伝えることも相手との信頼関係の維持に役立ちます。ただし、クドクドと忙しい理由を言うと相手には「(何アピールだよ。。)」と思われてしまうので、端的に伝える方が良いでしょう。
3.代案の提示
仕事の依頼は「やれる」「やれない」の2択に思えがちですが、もう少し柔軟に考えてみましょう。タイミングの調整、スコープの縮小、関与の仕方など、いくつかの要素を変化させることで受けられる可能性も広がります。すべての前提条件が最初に提示されているわけではないと思いますので、自分の出来る範囲の回答をすることをおススメします。
※ちなみに「ハッキリと断る」という点だけは良かったかとも思います。中途半端に繋げたり、実際には捌ききれない仕事を受けたりするのも事態を悪化させますからね。
上手な仕事の断り方
セロミさん、ちょっといいですか?
ん?どうしたの?
実は依頼したい仕事があって。
そっか、困ってるんだね。ちょっと私も今案件が逼迫している状況だから応えられるかわからないけど、内容教えて貰える?
実は今やっている提案案件のプレゼン資料を作る必要があるんですけど、それを作れる人が今いなくて。。
プレゼン資料作りか、提案の大事な局面で頼ってくれてありがとう。でもゴメン。作成全部を受けるのは難しいかなぁ。今入っている仕事、客先に常駐だからねぇ。
なるほど、それなら仕方ないですねぇ。
あたしが作れないとすると、健さんの後輩に依頼するのかな?その資料を見てアドバイスするくらいなら、来週月曜日なら時間作れると思うけどどうかな?
なるほどー。でも月曜は客先のMTGが入っちゃっているので厳しいですね。色々考えてくれてありがとうございます!またお願いします。
この例は単純にいい人だったって印象も受けますが、先ほどの3点をキチンと網羅していましたね。同じ断る回答でも、相手への印象がまったく違うことは理解できてのではないでしょうか。
断り方が上手だと信頼関係が深まり、次に繋がる
上手な断り方のポイントが実践できると、断っても相手には良い印象を与えている場合もあります。信頼のおける相手にはまた仕事を依頼したくなるのは自然な流れだと思います。「感謝と謝罪」「誠意を感じる理由説明」「代案の提示」を実践して、信頼関係を深め、次に繋げていきましょう。
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