仕事がデキる人は競合相手の良さを無力化する
敵を打ち負かす戦い
仕事でもスポーツでも、強豪相手や対戦相手などとの戦いにおいては、相手を正面から打ち負かす、正々堂々と対峙する場面に美徳を感じる方は多いと思います。たしかに、お互いの長所を発揮した上、ギリギリのところで勝負が決するなんてドラマみたいですよね。しかし、今回は敵を打ち負かすだかが戦いではないことを孫子の兵法から学んでいきましょう。
なお、正々堂々に関する記事は以下に記載しています。
能く敵人をして自ら至らしむる者
孫子の兵法では次のような一文があります。
能く敵人をして自ら至らしむる者は、之を利すればなり、能く敵人をして至るを得ざらしむる者は、之を害すればなり。
現代訳としては
敵を思い通りに誘い出すことができるのは、ここに利益を与えられるからだ。敵が自分たちの思うように進出できないようにするには、敵の戦力を削り、妨害をするからである。
というものです。
長所や作戦を削ることを重視
これは、相手側の作戦や戦略を何かしらの形で察知して、そこに妨害を加えることで思い通りに動かさせないというものです。
海路でも侵攻が得意な相手には空での戦いに持ち込むとか、諜報によって知った相手側の作戦を事前に討つなどですね。
作戦がわからない場合でも敵の戦力を削減する
兵糧攻めなどもこれにあたりますね。一見地味ですが、昔から幾度も使われてきました。例えば豊臣秀吉と黒田官兵衛による毛利家を攻めた鳥取城攻めなんかは史上最悪の兵糧攻めとして有名ですね。
参考:鳥取城(Wikipedia)
大東亜戦争での日米の補給に関する戦い方
大東亜戦争での日米の潜水艦の使い方の違いもこの戦いの勝敗に大きく関わったと言われています。
日本海軍は自身の潜水艦を敵艦船を打ち負かすために使われたとしていますが、それに対しアメリカ側の潜水艦に指示された作戦は、日本の物資の輸送船だけを狙うというものだったようです。
輸送船は戦力が皆無ですから、潜水艦からすればリスク低く任務を全うできるのですね。そうすると徐々に日本側の戦力が削られていったと想像できますね。
参考:面白いほどよくわかる 孫氏の兵法
相手の強みを消すのは卑怯なことではない
企業間の競争やスポーツだって、真剣に戦っている以上、相手の強みを無効化、戦力を削るのも一つの大事な要素だということだね。
そうですね。それも含めての真剣勝負ということですね。勉強になりました。
ゾンビさんの強みって、恐ろしい見た目とは裏腹に中身が真面目だっていうギャップでしょ?
いや別に、そこは…。
モテたりしたら癪に障るから、「道端のタンポポを全部踏んで歩くタイプだ」って言いふらしておいたよ。
人としての小さみが凄い!
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