googleに学ぶ、手間を最大限に省く考え方
ゴールに向かって進むやり方は一つではありません。
最終的に同じ場所にたどり着くとしても、そこにたどり着くプロセスや道程は千差万別。
であれば、出来るだけ余計な手間は省きたいですよね?
今回は、googleの開発事例から、手間を最大限に省く考え方について学んでいきたいと思います。
かな漢字変換プログラムの開発事例
どのような手間を削減したのか
ひらがなの漢字変換はパソコンやスマホ、さまざまな電子機器で活用されています。
あの開発をどのように行うかを想像してみて下さい。
おそらくコアとなる部分に
優先順位付けしないと、関係のない変換候補が沢山出そうって想像つくよね?
実はこの部分にドラスティックな解決策を用いたのがgoogleです。
彼らは、検索される用語のデータを持っていますから、「何のキーワードが多く検索されているか」の情報を保持しています。
多く検索されている言葉 = 優先順位が高い変換候補
と定義し、検索されている用語を整理するだけで今まで莫大な作業且つ、情報の最新化が非常に難しかったことを実現したのです。
初期開発の手間(イニシャル)
情報の最新化の手間(ランニング)
を削減できたのですね。
手間の削減観点
かな漢字変換プログラムの開発事例で実践された手間の削減。
観点としては
今ある情報の利活用が出来るか
→ユーザの検索データ
得たい結果は別の方法で導き出すことが出来るか
→変換優先準備はユーザ検索数に置き換えられる
必要作業に代替されるものがあるか
→情報の最新化もユーザ検索データがそのまま活かせる
というものが、我々にも考え方としての応用が出来そうですね。
渋滞情報の提供事例
どのような手間を削減したのか
道路の渋滞情報をgoogleマップで表示できるのをご存知でしょうか。
道路の上に赤やオレンジで渋滞の情報を追加してくれます。
渋滞情報と言えば、VICSをまず想像する人が多いのではないでしょうか。
VICS:「Vehicle Information and communication System」の略で、道路交通情報通信システムセンターが運用・開発しています。
VICSシステムは、道路管理者や各都道府県警察が収集した道路に関する情報をセンターが受取り、行先までの渋滞情報や所要時間情報を提供するシステムです。
このVICSは、
・情報を集める為の専用のセンサーを道路に配備
・センサーから取得された情報を整理する為のセンターの仕組み
・情報をカーナビなどの利用者に提供する為のセンサーを道路に配備
が必要で、センサーだけで何十億、何百億円という費用が掛かっているのが想像できます。
ではgoogleはどのように渋滞情報を提供しているのでしょうか。
答えは、
andoroid端末の位置情報
です。
andoroidは、googleが無償提供しているOSです。
スマートフォンはいまや1人1台持つ時代ですので、位置情報を得るには十分な数がありますし、そのandoroid端末の移動速度を見れば渋滞中かどうかも判断ができるのです。
この仕組みの特に凄いところは、VICSが専用のセンサーやセンターシステムを準備しているのに対し、googleはandoroidというOSを開示することで、それを搭載して発売するメーカーのスマートフォンから、貴重な情報をタダで入手し、提供することが出来ているのです。
手間の削減観点
渋滞情報の事例から、手間の削減観点を洗い出してみましょう。
観点としては
今ある情報の利活用が出来るか
→ユーザの位置情報データ
副次的効果の洗い出し
→andoroidOSを無償提供することで得られる位置情報
そして、特に凄い要素は、
価値(今回は渋滞情報)を提供する為に、必要な要素を直接的な積み上げで構築していったわけではない
目先の利益にとらわれない
ということですね。
手間を最大限に省くには広い視野と高い視座が必要
googleの提供サービスから、手間の削減という観点を紹介しました。
後から聞くと、「なんだか自分でも思いつきそうだったのに」と思うかもしれません。
しかし、そんな簡単なものではありません。
手間を省くには、一つ一つの作業の改善点をPDCAを回しながら改善するのも一つの手ですが、ドラスティックにそれを行うには、
近視眼的にそれ自体を眺めるだけでなく、広い視野と高い視座が必要
ということがわかりますね。
あとは手間と思う事を全部やめて、家でゴロゴロするのも手だよ
根っこから腐っている思考!
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