今悩んでいる問題は、あえて放置する感覚で見つめてみる

思考と表現
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今悩んでいる問題は、あえて放置する感覚で見つめてみる

色々な悩み

人はそれぞれ、色々な悩みを抱えながら生きています。クラスに馴染めない。職場の人達とうまくいかない。与えられた仕事の難易度が高くて自分には出来る気がしない。毛量が圧倒的に少なく、美容室に行っても追い返される。毎日、近所の犬が気が狂ったように吠えてくる。水曜日は必ず杖を持った半透明のお年寄りに追い掛け回される。etc… 「なんで私だけ…」などと悲劇のヒロインになってしまい、ずっとそのことばかり考えてしまって、他のことに手が付かなくなってしまったりもしますね。今回はそんな悩みを和らげる方法のひとつを紹介します。

 

悩みは放置すること

タイトルを読んでも頭の中には「?」が浮かんだと思います。これでは解決になっていないと。しかし、それが悩みを和らげる具体的な方法なのです。

悩みにはどういった種類があるでしょうか。学校や職場の人間関係、健康に関わること、金銭関係など、いくつか存在すると思いますが、割合として多いのは人間関係の悩みだと言われています。ここで、「放置」というキーワードが出てきます。今抱えている悩みをこのまま放置した場合に何が起きるのか、誰にどんな影響や不利益があるのかを考えてみるのです。

例えば、「上司がすぐ部下達に感情的になり仕事がやり辛く居心地が悪い」という悩みがあったとしましょう。これを放置するとどうなるでしょうか。

相変わらず居心地が悪い

部署の他の部下も感情的な上司に辟易する

会社を辞めたくなる人が現れ始める

実際に会社を辞める人が出てくる

人がいなくなった分、自分たちの仕事が増えて大変になる

成果が出せず、上司が責任を取らされる

 

他のパターンでいうと、

相変わらず居心地が悪い

部署の他の部下も感情的な上司に辟易する

社内の悩み相談部門や上位上司などに通報する人が出てくる

社内問題となり、上司が責任を取らされる

 

なども考えられます。要は、悩みや問題を放置した場合に本当に困るのは誰なのか、何に具体的に困るのかを考えてみるということです。悩んでいる瞬間は自分中心にしか考えられませんが、あえて放置する想像をしてみると、最後に困るのは自分でない場合があったり、その途中の段階で打てる手だてが存在することに気が付けたりします。特に前者、このケースでいうところの上司にあたる人が最終的には困るとわかると、ある程度気持ちが楽になってくるのではないでしょうか。

ちなみに、最初に挙げた悩みの中の、「近所の犬が気が狂ったように吠えてくる。」「水曜日は必ず杖を持った半透明のお年寄りに追い掛け回される。」は、何か変なものに憑りつかれている可能性が高いので、可及的速やかに専門家を訪ねましょう。

さいごに

心理学者のアルフレッド・アドラーもこう言っています。

あなたが悩んでいる問題は本当にあなたの問題だろうか。その問題を放置した場合に困るのは誰か、冷静に考えてみることだ

悩んでいる時間も、楽しく過ごしている時間も、同じだけ人生の時間を消費しています。できるだけ楽しい時間で消費するよう、悩みには放置する想像をして、気持ちを楽にしましょう。

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