あなたはなぜ論破されるのかを簡単に解説
ビジネスマンは会議やミーティング、他社とのディスカッションなど、議論をする場が数多く存在します。
その中で、議論の本質ではない「論破した・された」を重要に感じている人もいるのではないでしょうか。
インターネットに出回っているいくつかの情報は、「論破の仕方」や「論破をしたがる人の特徴」が語られていることが多いですが、今回は、なぜあなたは論破されてしまうのかを簡単に解説していきたいと思います。
あなたが論破される理由
論破される理由としては、大きく分けて6つ存在します。
1.正しく理解していない言葉を上辺だけで使っているから
2.会議や議論とディベートをごちゃ混ぜにしている
3.相手の正しい部分を認めようとしていない
4.すべてに正解が存在すると思っている
5.感情的になる
6.論理的じゃない
です。
一つずつ解説していきましょう。
正しく理解していない言葉を上辺だけで使っているから
話をする時に、やたら小難しい言葉や、横文字を並べる人がいます。
本質的にその内容を深く理解し、言葉を要約して説明も出来る状態であれば特に問題はありません。
しかし、正しく理解していない言葉を多用していると、自分が落ちる落とし穴を自ら大量生産していることと等しいのです。
相手からのツッコミどころを準備してあげているということですね。
相手は、「それってどういう意味ですか?」と聞くだけであなたを追い詰められるのですから。
IT業界でも多いよ。中計とか将来的な構想を話す時に流行り言葉を散りばめて満足している人。
いるいる。そういう人に「つまり私たちの仕事に置き換えるとどういうことなのか説明できます?」って聞けばいいのね。
そうそう。相手からしたら簡単でしょ。「質問に答えられない」は言い負かさられる一番わかりやすい指標だもんね。
会議や議論とディベートをごちゃ混ぜにしている
そもそも、「論破されて恥ずかしい」と感じること自体、あなたはその話し合いへのスタンスを間違えてしまっている可能性があります。
ディベートであれば論破するしないが重要になってくる可能性はありますが、会議や議論の場は、意見を出し合ったり、関係者で良い選択肢を選んだり次に向けてのアクションを定義する場です。
一つ一つの会議において、ディベートと同じように関係者の中での優越を決める必要はないのです。
しかしあなたは、自尊心が強いのか、相手を自分自身が言い負かせたいと思っているのか、どちらかの理由で勝敗をつけたがってしまっているのです。
その場の本当の目的を理解することで、それを避けることが出来ます。
勝負していなければ負けることがないのですから。
会議中によくわからないことを言うから質問すると、なんか急に顔を真っ赤にする人がいるんだよ。
論破されて恥ずかしいと感じたんですかね。
その時は、単純に風邪が悪化して熱が出たんだね。そのあと帰っちゃったよ。
その話、いま必要です?
としていない
2つ目のポイントと繋がりがあるのですが、勝ち負けにこだわるあまり、相手の言い分を全面的に認めようとしないのも、論破されやすい人の特徴の一つだと言えます。
相手の正しい部分を認めて受け入れることで、間違っている部分や自分の主張と違う部分をハッキリと認識することが出来ます。
しかし相手の正しい部分でも批判や反論をしてしまう場合は、論拠がどうしても薄くなってしまいますよね。
恋と一緒だよね。
え?
主張を押し通そうとしてばかりだとダメで、たまには引かないと…
湯葉みたいに薄っぺらい意見!!
すべてに正解が存在すると思っている
白黒、勝ち負けというよりも、「何事にも唯一無二の正解が存在する」と考えている人も論破されてしまう可能性があります。
一見、唯一無二の正解が存在すると信じている方が、論理的で議論にも有利に働くと思えますが、実は逆なのです。
立場や見方、その時の状況においてのベターな選択肢というものはありますが、それは移り変わっていくものですし、人によって違う場合があります。
この人にとってはこれが正義であり正解である。ということを理解していないと、自分より口の達者な人に必ず論破されてしまいます。
相手を自分の正解に導きたがっていますからね。
本当に議論に強い人は、自分より口の達者な人が相手でも負けないのです。
この視点を持っておくと、相手の主張を聞いた時の受け止め方に拡がりが生まれるんだよ。
すぐ解決したがるところって、男性に多いわよねー。
感情的になる
これが一番論破されやすい人の特徴かもしれません。
論破されるされないを判断する場合、「感情的にさせられた=言い負かせられた」と見られる場合がありますし、感情論で話をするのは、そもそも議論でなくなってしまっている場合があります。
言われたことに対してその都度感情を乗せないように気を付けましょう。
これは少し訓練が必要なのですが、
「感じる自分」
「聞いたこと、言うことを組み立てて整理する自分」
を分けて話をすることをオススメします。
でも、人の心や行動が動かすのは感情だからね。
建設的な議論と例えば演説などは別物ってことなのですね。
論理的じゃない
最後のポイント、これはもう大前提ですね。
論理構造が出来ていないと、元々あなたを論破しようとしていない人でも、結果的にあなたを論破してしまうのです。
自分の意見を伝える時は、論理構造や理由を明確にしておくことが前提となるので、この部分は基礎として習得しておきましょう。
頭の中でツリーを作るイメージを訓練したほうがいいね。
論破は必要ない!?
論破されてしまう人の6つの特徴を紹介しました。
そもそもあなたは相手を論破したいと感じますか?
もしそうであれば、それは攻撃的であり、自己主張の強い自分であることを認識しましょう。
肉体的な暴力ではないかもしれませんが、論破された人は少なくともいい気分ではありません。
不必要に相手を不快にする必要はなく、その議論で本当に手に入れたいものを一緒に見つけられるような場にしていきたいですよね。
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