交渉術を紹介する回。今回はサラミ戦術についてです。
これは、大きな要求を小出しの要求の積み重ねで実現してしまおうというものです。
もともとは、大きいソーセージを全部食べたい人が、最初から「全部ちょうーだい」って言っても貰えないものが、「ほんの1mmでいいから薄く切ってちょーだい」だと貰えることをきっかけに、それを繰り返して気が付いたら全部貰ってしまうというところからきています。
語源
サラミ戦術(サラミせんじゅつ、ハンガリー語: szalámitaktika [ˈsɒlɑ̈ːmitɒktikɒ] サラーミタクティカ)は、敵対する勢力を殲滅または懐柔によって少しずつ滅ぼしていく手法である。そのほかにも議題や措置を出来るだけ細かく、少しずつ出して交渉相手から対価獲得や時間稼ぎを行う外交手法を意味する[1]。別名サラミ・スライス戦略、サラミ・スライシング戦略。ソ連の支援で影響力を拡大して、ハンガリー人民共和国のトップまで登りつめたハンガリー共産党の書記局長ラーコシ・マーチャーシュの言葉に由来する
ビジネスでの利用例
この単語はビジネスに於いても段階を経て大きな目標に達しようとする時に用いられる。
また、この単語はイギリスの政治諷刺番組、イエス・ミニスター第一期第一話、「グランド・デザイン」でも用いられている。この話では、首相の第一の科学諮問員が、「ソビエト連邦はすぐには西欧に攻め込んで来ませんが、土地をスライスするように併合していくでしょう、従って、首相はソビエト連邦を止める為に核兵器のボタンを押さないで下さい。」と言う一節がある。
市場でのサラミ戦略の例として自動車業界に於ける計画的陳腐化によって毎年新しいモデルが販売される事が挙げられる。その他にも、消費者にとってはハードウェアやソフトウェアの更新は、たとえそれが微々たる物であるとしても魅力的に見えるので、開発中途の商品を買わせしめる事が挙げられる。また、他の使用例として、アイルランドのライアンエアーの価格設定が挙げられる。この会社は鞄のチェックインや搭乗チケットの手数料、クレジットカードの手数料、インターネットでのチェックイン等によって価格を付加する事によって元の値段を安く見せる方策を行う悪評で著名になった。
wikipediaより
そういえば子供のころ、この交渉術をうまく使って欲しいものを手に入れたことがあるよ。もちろん、この交渉術を知ってたわけじゃないんだけどね。
へぇ..どんなことですか?
めっちゃミニ四駆が欲しかったんですよ。でも、いきなり友達の間のレースで勝てるようなフルカスタムされたミニ四駆なんて買ってもらえないから、本体じゃなくて「ボールベアリング」から買ってもらったんですよ。おねだりして。100円か200円くらいだったかな
これなんですか
ギヤの回転抵抗を減らすために装着したり、タイヤのベアリングとして車軸につけて抵抗を減らして回転をスムーズにしたりするんよ。シャーシの軸受けやね。地味だけど、結構重要なパーツ。
ほぼほぼ意味わからなかったですけど、なんか速くなるパーツだということがわかりました。
でさ、この手の細かいパーツだけ何度か買ってもらって、それを眺めて遊んでたんだよね。そうすると親も気が付くよね。「え?本体持ってないの?」って。
なんでその前に気が付かなかったのかわかりませんが。。
ほら子供のころ、細かいおもちゃっていっぱいあって何が何のパーツかまで完全把握してないじゃん。そこに付け込んだわけよ。だって、ボールベアリングだけ眺めてる子供って、めちゃくちゃ健気に見えるじゃん?
僕が親なら、それなりの実績のある病院で診てもらいますけどね。
でもさっき気が付いたんですよ。僕がサラミ戦術を使っていたわけじゃなくて、TAMIYA(ミニ四駆メーカー)が僕にサラミ戦術を使わせて親から金を巻き上げていたって。
あぁ…プリキュアとか仮面ライダーの変身グッズとか、確かに最近のおもちゃは特にちょこちょこパーツ買わせてきますね。
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