海外案件で負けない為に日本人の強みを活かそう
海外で負ける日本人
「まーた負けましたわ。え?現地ですよ現地。内製するそーですよ!」
最近、スポーツの世界では海外で活躍する選手や大会で優勝する選手なども目立ってきています。しかし、ビジネスの世界ではどうでしょうか。92年の時価総額ランキングでは世界のトップ50に日本企業は10社もランクインしていましたが、2017年はトヨタ1社のみ。筆者のまわりでも、グローバル案件の低調さをよく耳にします。とても残念でなりません。
長所を伸ばして武器にできないか
農耕民族である日本人のキメ細やかさと協調精神は目を見張るものがあります。日本人を相手にすると管理者はダメになるという話を聞いたことがあるでしょうか。ないですか。そうですか。そうですね、初めて言いましたからね。
結構まじめな話、ある目標が決まってそれがチーム内で共有されている時の助け合い、協調精神には目を見張るものがあります。ほおっておいても仕事が成功する場面に何度も遭遇しましたが、他国で仕事した場合にはありえない現象です。きちんと仕事を振っていないこっちがもちろん悪いんですけどね。
また、キメ細やかさは気を抜くと「モッサリ感」に繋がってしまいますが、まだ一定数、日本の仕事の品質を認めてくれている人はいます。
この2点を活かして勝つすべを考えていきましょう。
キメ細やかさを活かして勝つ
キメ細やかさというのは、言い換えると「細部に気が付くことが出来る」ということだと思います。これから、AIやロボットにさまざまな仕事が置き換えられていった場合でも、残っているのはホスピタリティの部分です。より高い満足度を与える為にプラスアルファ、痒いところはどこなのかに気付き、そこにそっと手を差し伸べられるようなスキームが組めれば、この特徴を最大限活かせるのではないでしょうか。
例えば、タクシーが無人化された場合にも、外国人観光客からしたら話し相手がいて、生身の人間がその人に併せたレストランや観光スポットを紹介してくれたら満足度は高くなるのではないでしょうか。タクシー運ちゃん総コンシェルジュ化みたいな。こういった新しい職業を海外展開してみるとか。
協調精神を活かして勝つ
「個の力」の大切さはスポーツ界でも最近よく訴えられています。もちろんそれには賛成ですが、私としては協調精神をもっと活かしていければ世界ともビジネスシーンで戦えるのではないかとも思います。ボトムアップでの部分最適化の力には目を見張るものがあります。中国の格言では「日本人は集まれば龍、一人だと豚。中国人は一人だと龍、集まると豚」なんて言われたりもしています。
例えば、このAIやロボット、特にロボット自体の製造には、さまざまな技術分野の人達の叡智を集結させる必要があります、この部分自体で協調精神という強みを活かして競争力のあるモノ作りが出来るのではないでしょうか。
さいごに
飛べない豚でも何人も集まると龍になれるらしい。
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