潰れる組織は指揮系統の崩れが兆候として表れる(論語に学ぶ)

論語
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潰れる組織は指揮系統の崩れが兆候として表れる(論語に学ぶ)

ゾンビさん
ゾンビさん

最近、勤め先で不穏な噂が流れているんですよ。

セロタイ
セロタイ

へぇ、どんな噂?

ゾンビさん
ゾンビさん

なんか会社の財務がマズいとか、優秀な人が転職の準備をしているとか。

セロタイ
セロタイ

なるほどね。論語で言う崩壊する組織の兆候が出ていると言えるね。

ゾンビさん
ゾンビさん

え!?そうなんですか!?

崩壊する組織の兆候

論語ではこのように語られています。

孔子の曰わく、天下道あれば、即ち礼楽征伐、天子より出ず。

天下道なければ、則ち礼楽征伐、諸侯より出ず。

諸侯より出ずれば、蓋し十世にして失わざること希なし。

大夫より出ずれば、五世にして失わざること希なし。

陪臣国命を執れば、三世にして失わざること希なし。

天下道あれば、則ち政(せい)は大夫に在らず。

天下道あれば、則ち庶人は議せず。

現代語訳としてはこのようなものです。

孔子が言った。

天下に道があれば、文化や軍事命令は天子(君主)から直接でる。

天下に道がなければ、文化や軍事命令は諸侯よりでる。

天子でなく文化や軍事命令がでるなら、そういうことは道に反しており、10代以内に滅びるのが通常だ。

大夫から文化や軍事命令が出るなら、さらに道に外れているので5代以内に滅びることが少なくない。

臣下が国政を取り仕切る時は、完全に道に外れているから3代以内に潰れる。

天下に道があれば天(君主)子が直接国政を総べるので大夫の出る幕はない。

天下に道があれば、庶民は政治の悪口を話し合うことはなくなる。

孔子の生きた時代は春秋戦国という争いが絶えず富国強兵策が行われてきたということもあり、

指揮命令系統の崩壊=組織崩壊

の兆候というように、直接的に語られたのもあります。

この教えは会社組織にも当てはまるのではないでしょうか。

潰れる組織の兆候

・幹部の指揮命令が届かず、越権行為がまかり通っている

・役員や幹部、優秀な社員に転職の噂が流れている

・文化行事などが中止になったり、自粛令が出たりする

現代の会社は事業部制を採用している縦割りの組織が多いですね。

この論語で言われている兆候が当てはまりやすいと言えますね。

ゾンビさん
ゾンビさん

ってことは私の勤務先…。

セロタイ
セロタイ

ヤバいかもね。

ゾンビさん
ゾンビさん

ちょっと今すぐ辞表の準備をしておきます!!

セロタイ
セロタイ

バカモノ!!

 

ゾンビさん
ゾンビさん

え!?

セロタイ
セロタイ

今まで育てて来てもらった組織に対して今こそ恩を返す時だよ!

ゾンビさん
ゾンビさん

でも私みたいなペーペーに何がデキるんですかね。。

セロタイ
セロタイ

競合他社にアルバイトとして入って、SNSでイタズラ動画を…。

ゾンビさん
ゾンビさん

倫理観!それゼッタイやっちゃダメなやつ!!

セロタイ
セロタイ

と、当然じゃないか。試したんだよ君を。

 

ゾンビさん
ゾンビさん

怪しい。

リーダーシップの失敗は組織の崩壊を招く

この教えは、リーダーシップの重要性も説いています。

組織は多くの人の力で動き、成り立っています。

リーダーの存在とその力量によってその組織がどこに行き着くかに大きく関わってくると言えるのですね。

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