論語とは仕事術を学べる教科書(模範となる人を登用せよ)

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論語とは仕事術を学べる教科書(模範となる人を登用せよ)

マダム多加子
マダム多加子

あーどうしようかしら。

フラン健
フラン健

どうしたんですかマダム

 

マダム多加子
マダム多加子

今度私が経営している会社のひとつにパンケーキ屋さんがあるんだけど、新しい店長をどうしよっかと思って。

 

 

フラン健
フラン健

候補がいるんですか?

 

 

 

マダム多加子
マダム多加子

そうなの。優秀な大学を出ている高学歴イケメンと、アルバイトからの叩き上げの小汚いおじさんが候補になってるのよぉ。

 

 

フラン健
フラン健

2人候補がいるんですね。

 

 

マダム多加子
マダム多加子

んーまぁ正確には小汚い方のおじさんだけなんだけど。

 

フラン健
フラン健

どういうことですか。

 

マダム多加子
マダム多加子

イケメンは今年入ったばっかりだから、候補じゃないんだけど、あたしとしては小汚いおじさんよりインスタ映えするイケメンの方を店長に登用してもいいかと思ってるのよねぇ。

 

 

 

フラン健
フラン健

マダム!その考え方はまずいですよ!論語の一説を思い出してください!

 

マダム多加子
マダム多加子

なんでしたっけ

 

模範に出来る人を登用すること

論語には次のような一説があります。

哀公問いて曰く、何を為さば則ち民服せん。孔子対えて曰わく、直きを挙げて諸れを枉れる(まがれる)に錯けば則ち民服す。枉れるを挙げて諸れを直きに錯けば則ち民服ぜず。(為政第二)

意味としては、

孔魯の哀公が孔子に聞いた。

「どうすれば民衆が私の命令に服すか?

孔子は

「正しく模範となる人を登用すれば民衆は服従するだろう。

正しくなく模範とならない人を登用すれば、民衆は服従しないでしょう。」

というものです。

誰を登用するかという事は、事業や会社を運営する上で非常に難しい問題だと思います。

例えば上司の機嫌を伺うだけの人が登用されるのは組織をダメにするのは容易に想像しやすいですが、逆に選定基準が非常にロジカルで、「業績の数値や試験の点数」だけで選定するのも間違っていると言えます。

花形部署に運よく配属されてそこの業績数値が他部署と比べて相対的に良いだけで出世が早いなども、厳しい部署で地道に頑張っている人からすると納得感が出てこない場合もありますし、この指標だけではそもそも組織を動かす上での必要要素を満たしているとは言えません。

そんな中で、どういう人を登用すべきかを孔子は明確に答えています。

「考えや行動が正しく、人々の模範となる人」

組織は当然一人で動かすものではないですから、業務や役割分担が違う中でも、この、「考え=心」と「体=行動」が健全で模範となる人を登用することで、その熱がメンバーに伝わって結果を生み出すのではないでしょうか。

マダム多加子
マダム多加子

そうだったわ!大切なことをあらためて思い出したわ!

 

フラン健
フラン健

でしょう。いきなりイケメンなだけで選ばれるなんて、下のメンバーが全員ついてこなくなっちゃいますからね!

 

マダム多加子
マダム多加子

イケメン君、無遅刻無欠勤でメンバーの面倒見もいいし、お客様へのフォローも細やかで若くても皆に尊敬されているからやっぱりこの子にするわ!

 

 

フラン健
フラン健

ちょっ!おじさんの方はどうなんですか!

 

マダム多加子
マダム多加子

めちゃくちゃ業績はいいのよ?小汚く質素な感じのくせに、親が資産家だかなんだかで店の予算分のパンケーキを全部お母さんが買いに来るのよ。だから業績が良くて候補にあがったんだけどね。それをクドクド言うもんだあらメンバーの評判は最悪!

 

 

フラン健
フラン健

世の中って相変わらず色んな意味で不平等だ!

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