1分間マネジャーから学ぶ1分間目標設定
有能なマネジャーというとどのような要素が挙げられるでしょうか。いくつも存在するとは思いますが、その重要な要素に目標設定というものがあります。
今回は米国でベストセラーとなった、1分間マネジャーから目標設定の6つのポイントを紹介していきたいと思います。
1分間目標設定
その1.その人の目標について同意、納得し、承知する
1つ目は、「その人の目標について同意、納得し、承知する」です。
多くの組織では、上層部や上司の目標、組織目標が末端のメンバーにまで浸透せず、結果として目標設定の時点で乖離が生じていることが多いのです。
目標設定が乖離していれば普段の行動にもずれが生まれるのは当然のことです。
優れた上司は、まず自分や組織の目標について部下が同意し、納得して承知するまでキチンと正確にそれを伝えるのです。
でも、実は上司自身がその上の上司や組織の目標をキチンと理解していない時があるから、部下は気を付けた方がいいよ。
たしかに組織あるあるですねぇ
その2.良い行動とはどういうものかを知る
2つ目は、「良い行動とはどういうものかを知る」です。
一見、読んだだけではよくわからないかもしれません。
例えば、以下のような問答にて良い行動を表していきます。
上司「今期の目標に対し、具体的な行動がAってなってるけど、Aをすれば本当に目標が達成できるかな?」
部下「いえ、それだけでは達成できないと思います」
上司「では、行動Bはどうかな?」
部下「それだけでもダメだと思います。」
上司「他にはどうかな?」
部下「行動CもAとBと合わせてすれば目標達成が出来ると思います」
上司「そうだね。ではA,B,Cを具体的な行動目標にしようか」
あくまで行動を決めるのは部下だけど、上司が質問によって成果に繋がる行動目標を見える化していった例だね。
行動に分解するのはいいですねぇ。
その3.目標は1つずつ、250語以内で一枚の紙に書きつける
3つ目は、「目標は1つずつ、250語以内で一枚の紙に書きつける」です。
これは日本語でいうと、500~700文字以内くらいですね。。
1枚の紙に表現できるということが重要です。
端的に、1枚で表現したものを上司は普段持っておくことで、その進捗の状況を随時確認する事が出来ます。
自分の目標を普段持ち歩いている上司ってちょっと怖いけどね。
しかし、半年後に振り返るんじゃなくて普段から振り返ることが重要ってことですね。
その4.各々の目標を何回でも読み直す。だが、どの目標も読むのに1分もかからないこと
4つ目は、「各々の目標を何回でも読み直す。だが、どの目標も読むのに1分もかからないこと」です。
その3の目標にも通じるのですが、1分もかからず読めるということで、日々の振り返りをしやすくするということですね。
何回も読み返すことで、その目標や行動目標が体に染みついていくからね。
大抵、立てた目標ってしばらくしたら忘れてますよねぇ
その5.一日のうちで、時々、一分間使って自分の目標達成具合を調べる
5つ目は、「一日のうちで、時々、一分間使って自分の目標達成具合を調べる」です。
達成具合のチェックは、細かく実施すればするほど、良いと言われています。
目標に対する状況のギャップは、早期に発見できた方が軌道修正もしやすくなります。
1分程度の短い時間であればこの振り返りも習慣化しやすくなります。
自分のデスクや普段目にする場所に貼っておくことも有効な手かもしれません。
ここでのポイントは、軌道修正の為の具体的なちょっとした行動を明確にして、「少しだけでもやってみる」だよ。
千里の道も一歩からって言いますもんねぇ
その6.自分の行動が目標と合致しているかどうかを調べてみる
最後の6つ目が、「自分の行動が目標と合致しているかどうかを調べてみる」です。
時折、行動はしているけど全然目標に繋がらないことを一生懸命実施している。という人がいます。
行動することは良いですが、目標と合致しているかは早期に確認しましょう。
人間、ある程度行動を起こした後だと、その行動をどうしても正当化したくなります。
今までの行動が無駄だったとは思いたくないですからね。
チェックのポイントは、「これを続けていけば目標に近づくか」と冷静に確認する事だね。
合致してないとわかったらショックを受けそうですが、それを和らげるため、早期発見する為の日々のチェックということですね。
目標上手は上司上手
良い行動は良い適切な目標から生まれます。
上司は業績などの上位の目標を、部下の行動を通して達成する必要があります。
間違った目標に対して一生懸命部下が取り組んでくれたとしても、それは達成できません。
今回紹介した6つのポイントを押さえて、部下が正しい目標設定をするように関与していきましょう。
コメント