【令和版】論語の教え。わかりやすくオススメを16個解説!
論語は中国の古典の一つですが、様々な経済人や著名な人もその教えに多くを学んでいます。
今回は、論語の教えの中で仕事や日常生活、人間関係に役立つ16のオススメの教えを解説していきたいと思います。
論語ってざっくりいうとどんなもの?
・孔子と彼の優れた弟子の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物
・全20篇で512の短文(教え)がある
・孔子は儒教の開祖で、紀元前551‐479に存在した人物
・論語が書かれたのは2500年くらい前
・人生の教科書として非常に人気がある
論語のオススメの教え16選
論語は512の短文で色々な教えを知ることが出来ますが、オススメのものを紹介していきます。
16個紹介するよ!
シンプルに多い!
自分の利己心を抑えて人を尊重する
仕事術の基本は人間関係の構築からです。
信頼関係を結ぶ為に、孔子の教えである基本的な要素
「仁」
を理解しましょう。
自己チューはあかんよってことやね。
リーダーは真ん中でどっしりと構える
政治を行うには徳が必要で、徳とは北極星のようなものだと説明しています。
中心にいるリーダー、その周りをまわっているメンバーとの間に存在するのが信頼関係、徳というものである。と。
リーダーが慌てていたら心配になるものね。
何事もまずは信頼関係の構築から
君子は人民の信頼を得てから初めて、その後に人民を働かせる。
まだ信頼されていないのに働かせようとすると、人民は自分を苦しめるのだと思うものだ。
君に仕える時は、君から信頼されて、その後に忠告は行う。
未だ信頼されていないのに忠告をしようとすると、君子は自分を非難しているのだと思うものだ。
というもので、
人を働かせるのにも、忠告をするのにも、すべては信頼関係の構築が必要
という教えです。
すべては信頼関係がベースにあるんですね。
相手の態度を変えるには自分の行動を変える
相手を思いやり、自分が誠実に対応すれば相手も自然と変わっていくという教えです。
論語では、民が君主を敬い、忠誠を誓うようにするにはどうしたらよいか、孔子に尋ねています。
変えられるのは相手じゃなくて自分だけってことですね。
異質を取り入れて組織を活性化する
徳が高くて品のある人は、違う要素の人を集めて調和の取れた組織を作り、器量の小さい人は道理や信念を忘れてまで同意するような人を集める
と教えています。
異質を取り入れることでイノベーションを起こすということですね。
似た者同士だけだと価値は生み出せないってことね。
大勢の言葉に流されず自分の目で確かめる
孔子が言うには、大勢の人が悪い人だと言っても、必ず自分の目で見て調べる必要がある。
逆に大勢の人が良い人だと言っても、必ず自分の目でみて調べる必要がある
と言っています。
いわゆる、三現主義ですねぇ。
才能は活かせる場所を探すべき
孔子と弟子のやり取りで、
「才能という美しい宝玉があるとして、箱にいれてしまっておくか、
それとも目利きの商人を探して売りましょうか。
孔子曰く、
売るほうだ、売るほうがいい。
私は目利きの商人を待っている。」
というものがありますが、人には千差万別、別々の才能があるので、今の場所でうまく自分を発揮できないのであれば、活かせる場所を探すのを優先すべきということです。
リーダーは部下の適材適所を真剣に考えよってことだね。
後悔をせず反省を毎日3回する
質のいい反省をすることで仕事力も上がります。
論語では、曾子は
私は日に3回我が身を振り返ります。
1つ目は人の為に真剣に物事を考えて良い助言が出来たかということ。
2つ目は友人と接するときに誠意を持って対応しただろうかということ。
そして
3つ目は自分がきちんと理解できていないことを、中途半端に人に教えはしなかっただろうか。
ということです。
反省することで現状を改善するってことですね。
人の短所が見えたら長所も同時に探すこと
失敗はその人を良く表すという教えです。
孔子はおっしゃった。その人の失敗は、その人の特徴が表れている。
その人の失敗をみて、その人に仁(いつくしみや思いやり)があるかないかがわかる。
失敗や過ち、短所を見ると、その人がどういう人だかがわかるということなので、そうであればその人も同時に見いだせるのではないかという理解が出来ます。
リーダーはメンバーの強みを引き出せってことですね。
上司には3つの事をしてはいけない
上の人間に仕えるにあたり、3つのしてはいけないことがある。
言及されていないことを先に言う
言及されているのに何も言わない
顔色を見ずに言う
というものだ。
組織を円滑に動かす為に知っておくべき、上司との付き合い方ね。
人格者にも憎む人はいる
論語では、孔子でも憎むべき相手として、
1.他人の短所をベラベラ言う奴
2.上司の陰口を言う奴
3.勇ましいけど礼儀に欠ける奴
4.行動力があるけど理にかなってない奴
5.人の意見を盗んで自分が考えたみたいに言う奴
6.傲慢なのに自分では勇ましいと思っている奴
7.秘密をバラして、「隠し事が出来ないタイプだから」とか言う奴
と言っています。
こういう人にはならないように自制したいですね。
憎むべき相手は反面教師にするべきってことね。
登用は言動が模範となる人にせよ
論語では、
孔魯の哀公が孔子に聞いた。
「どうすれば民衆が私の命令に服すか?」
孔子は
「正しく模範となる人を登用すれば民衆は服従するだろう。
正しくなく模範とならない人を登用すれば、民衆は服従しないでしょう。」
というように、組織での登用(リーダーにアサインしたり、昇進させたりなど)は、
「考えや行動が正しく、人々の模範となる人」
とせよと教えています。
人事考課で優先すべきは、人々の模範となっているかってことですねぇ。
指揮系統が崩れると組織は崩壊する
指揮命令系統の崩壊=組織崩壊の兆候
が語られていました。
論語ではこのように語られています。
天下に道があれば、文化や軍事命令は天子(君主)から直接でる。
天下に道がなければ、文化や軍事命令は諸侯よりでる。
天子でなく文化や軍事命令がでるなら、そういうことは道に反しており、10代以内に滅びるのが通常だ。
大夫から文化や軍事命令が出るなら、さらに道に外れているので5代以内に滅びることが少なくない。
臣下が国政を取り仕切る時は、完全に道に外れているから3代以内に潰れる。
天下に道があれば天(君主)子が直接国政を総べるので大夫の出る幕はない。
天下に道があれば、庶民は政治の悪口を話し合うことはなくなる。
組織の指揮系統と、リーダーの重要性を説いてますね。
暮らしを豊かにする前に教育にお金を使え
物質的、金銭的な富だけでは永続的な発展は望めず、
1.経済的安定性
2.教育体制の構築
に注力せよという教えです。
孔子が衛国に行った際、弟子の冉有が同行していた。
孔子は衛の街を見て「ここは人が多いな」と言った。
冉有がこう尋ねた
「人が多いと何が必要ですか?」孔子が答えた「裕福さが必要だ」
さらに冉有が尋ねた。
「裕福さの次はどうでしょう?」
孔子は答えた
「教育が必要なのだ」
国や組織の発展に最も重要なのは教育だということね。
道を外してまで得る利益に中身は無い
利益は企業や事業の目的ではなく、存続条件であるという話。
企業や事業は社会や人々への貢献が目的であるべきだ。
論語では、
孔子曰く、粗末な飯を食べ、水を飲み、腕を曲げて枕にする。
そんな質素な生活の中にも楽しみがある。
不正な手段で得た金や地位は、意味のない浮雲のような存在に過ぎない。
利益は存続条件であり、あくまで目的は社会貢献だということですね!
学びを疎かにするとすべてが台無しになる
仁がある人、知恵を発揮できる人、勇気をもって立ち向かえる人、信義を重んずる人、強剛な人だとしても、学びを疎かにするとすべてが成り立たなくなるという教訓です。
論語では、
孔子がおっしゃられた。
「由、君は六言六蔽を聞いたことがありますか?」。
(子路は)答えて言った。
「ありません。」。
「座りなさい。私があなたに話してあげます。
仁を好んでも学問を疎かにすれば、弊害として愚かになる。
知を好んでも学問を疎かにすれば、弊害としてとりとめが無くなる。
信義に厚くても学問を疎かにすれば、弊害として相手を傷つける。
如何にまっすぐでも学問を疎かにすれば、弊害として窮屈となる。
勇気があっても学問を疎かにすれば、弊害として乱暴となる。
強剛を誇っても学問を疎かにすれば、弊害として狂気となる。
というように語られています。
どんな長所も、学びとの相乗効果で発揮されるということですね。
論語は人生の教科書
論語は2500年も前に書かれたものですが、非常に多くの学びを得ることが出来ます。
その時に自分自身が置かれている環境や状況によって感じ方は違うと思いますが、ぜひ参考にして、
昨日より成長した自分
を実現していきましょう!
それにしても、16個は多かったね。
自分で言わないで!!
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